あかき血しほはたんぽぽの

オリンパス・E-PL1+M.ZUIKO DIGITAL ED 14?150mmF4?5.6
 北原白秋の詩集「思ひ出」。白秋の詩を読んでいると目の前に色彩が広がる。

 この黄ばんだ本の奥付を見ると、出版社は「アルス」で、発行は昭和21年8月。むろんぼくの生まれる前に出た本。本棚の奥から出てきた。誰が買ったんだろうか、父が買うわけないし。京都の古本屋さんでぼくが買ったものかもしれない、遠い昔のこと。

 発行者は北原鐵雄。北原白秋の弟。出版社のアルス(ARS)の代表は、その北原鐵雄でアルスの創設者でもある。
 アルスといえば、そう、あの有名な、大正時代から戦後にかけて写真専門誌の「カメラ(CAMERA)」を発行しつづけてきた出版社である。カメラ関係の出版物が多い。鈴木八郎さんや北野邦雄さんの古い本などは、日本カメラ博物館の図書館で見たこともある。ぼく自身もアルスから出版されたカメラ関係の雑誌はいくつか持っている。


 ところで、「コマーシャルフォト」や「フォトテクニック」、「イラストレーション」などの写真関係の雑誌や写真集をたくさん出版しているのが玄光社である。ぼくも、だいぶ前のことだけどMOOKを出版したことがある。この玄光社 ―― 創業は古い、昭和初期か ―― その創設者が北原正雄。北原白秋の従弟(らしい)。アルスと玄光社との関係は知らない。

 なぜか北原白秋と写真やカメラがどこかで深く繋がっていて、ひょんなことから古い詩集を見つけて、ほほーっ、と感心した次第であります。ということで本日はこれだけ。