ローパスフィルターの謎

キヤノン・EOS-1Ds Mark2+EF85mmF1.2L II USM
 だいぶ前に酒を飲みながら少し酔っぱらって聞いていたので記憶がいささか曖昧だけど、1Ds Mark2も5Dも同じくフルサイズ撮像素子を使っているのにどうして価格にあんなにも差があるのかという話。むろんカメラとしての性能がぜんぜん違うのでそれがもっとも大きな価格差の要因なんだけど、それ以外にもいくつかの点で5Dのほうではコストダウンがされている。その一つがローパスフィルターだというのだ。
 ローパスフィルターは撮像素子と同じように大型になるほどその価格は極端に高くなる。そのうえ1Ds Mark2にはローパスフィルターにより高価なニオブ酸リチューム結晶を使っている。5Dは水晶で、これは比較的安い。ニオブ酸リチューム結晶と水晶とはローパスフィルターとしての性能ではそれほどの差はないそうなのだが、水晶に比べてニオブ酸リチューム結晶のほうがより薄くできる。


 ローパスの効果にそれほどの差がないのに、なぜ、1Ds Mark2にわざわざ高価なニオブ酸リチューム結晶を使っているのか。理由はカメラの機構上、ローパスフィルターを少しでも薄くしなければならなかったからだ。
 1Ds Mark2のAFは45点エリアAFセンサーで、これに対して5Dは9点AFセンサー。測距モジュールの大きさが9点センサーに比べて45点センサーのほうがデカく、その設置スペースを確保するためにシャッター膜を後方の撮像素子部に近づけなくてはならない。しかしシャッター膜を撮像素子部、すなわちローパスフィルター面に近づけるには1Ds Mark2は限界ぎりぎりのスペースしか残っていない。厚みのある水晶のローパスフィルターではシャッター膜とぶつかってしまう。そこで、高価であることを覚悟のうえで、より薄くできるニオブ酸リチューム結晶をローパスフィルターとして使っている、というわけなんだそうです。
 というわけで、この1Ds Mark2は次のモデルチェンジで (価格的にも機能的にも) どのように変貌してくるのか、いやはや大いに楽しみですよ、ぼくは。

 ところで、それにしてもこの85mmは良いレンズだなあ。すっかりハマってしまった。

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