SD14ユーザーには申し訳ないんだけど…

シグマ・SD15+8?16mmF4.5?5.6 DC
 シグマのデジタルカメラはFoveonセンサーを使った一眼レフカメラ・SD9が初代機となる。その以前にはフィルム一眼レフを長く作り続け、発売をしていて、その最終機種がSA-9。つまりSA-9のデジタル版ということでSD9とネーミングされた(そうだ)。
 画素数は約1000万画素 ―― Foveonセンサーの場合(ごく荒っぽく言えば)R/G/Bが三層になっているので「一層の画素数×3」として有効画素数を表記している。

 このSD9が、いやはやじつに使いづらいカメラでありました。いま正直に言いますけど、思い出したくもないほどの使いにくさだったんですよ。苦行でしたね。でも“当たれば”、ほほーっと感心するほどの他に類を見ないすばらしい画像が得られた。それにびっくりして惹きつけられてぼくの場合“SIGMA・Foveon蟻地獄”に落ちてしまった。
 そして、SD9をマイナーチェンジしたのがSD10。センサーは同じだがオンチップマイクロレンズを採用することで感度アップをしたことと、バッテリーをシンプルにしたのが大きな特徴だった。シビれるような使いづらさはそのまま継承…。


 SD10の次がSD14。SD9やSD10と同じセンサーサイズのまま画素数をアップして1400万画素にした。SD9、SD10がRAWオンリーのカメラだったのだが、ようやくSD14になってJPEGでも撮れるようになった。ただし、RAWかJPEGかどちらかが選べるだけ。RAW+JPEGは不可。フラッシュが内蔵されたり、バッテリーが充電式のリチューム電池になったり、液晶モニターが大きくなったりと、デジタル一眼レフカメラとしてだんだんと「性能アップ」してきた。
 SD9やSD10に比べれば(まだ多少の不満はあったけれど)格段に使いやすくなった。SD14とSD15はFoveonセンサーそれ自体は同じものだし外観デザインも大きな変化がないので、SD14ユーザーはSD15を横目で見ながらも「SD14でじゅうぶんだ」と、それを使い続けているユーザーも多いことと思う。

 だがしかし、であります。このSDユーザーを長く“務めて”おりますぼくから言わせてもらえば、SD15はSD14とは、大違い。桁違いにデジタルカメラとして使いやすくなっている。そしていろんな性能が向上している ―― まだ、ちょっとクビを傾げるような点もなくもないけれど、それはそれ、SDシリーズの“愛嬌”というべきものだし、SDユーザーはそうした難局試練に立ち向かいつつカメラを使いこなさなければならないのだ ―― 。

 とくにカメラの操作性ということについてはSD15はSD14から大幅に進化していて気持ちよく撮れるようになった。いちばん気持ちよく感じたのは色調のニュートラリティーが安定したこと。SD14までは、プリセットWBにしておいてもときどき、あれっ、というような色調になることもあった。それがなくなった。
 撮影した後に液晶モニターに表示される画像の色が、じつにマトモになったこともうれしい。液晶モニターの色かぶりがなくなっただけでも、大躍進だぞ(他のメーカーのカメラでは当たり前のことなんだけど)。ほかにもたくさん理由はあるけれど、ぼくとしてはもう二度とSD14には戻れませんねえ。