タムロン初の超音波モーター内蔵

ニコン・D3S+タムロン・SP 70?300mmF4?5.6 Di VC USD
 この70?300mmズームレンズの開発発表があったのは今年春の「CP+」のこと。レンズもほとんど“出来上がって”いるような状態で展示してあった。発売は1?2ヶ月後、のような話も聞いた。ところが、いっこうに発売される様子もなく、とうとう8月の後半になってようやく「発売」ということになった。
 このところタムロンはこうした発表から発売までこうしたことが多い。よく言えば「じっくりと物作りに精進」しているともとれるが、悪く言えば「ちんたら時間をかけすぎ」ているようにも見えなくもない。SP 60mmF2 Di II MACROだってそうだったよなあ…。

 70?300mmズームについては、「安くても性能の良いレンズ」を作ろうと、高い“こころざし”をタムロンが掲げて挑んだもんだから、それで時間がかかりすぎたのだろうと思う。「いやあ、いろいろと苦労しましたよ。でも苦労した甲斐のあるいいレンズに仕上がりました」と担当者は自信たっぷりだった。詳しくは教えてもらえなかったけれど、やはり苦労したのは超音波モーターが原因だったようだ。


 いうまでもなく超音波モーター内蔵レンズはタムロンの「悲願」でもあったわけで、なぜかといえば、いま交換レンズを作っているメーカーの中では超音波モーター内蔵なしはタムロンとトキナーだけで、とくに大手の交換レンズメーカーのタムロンとしてはユーザーからの強い要望もあった。
 超音波モーターをレンズに組み込んでスムーズに動作させるのは後発メーカーであればあるほど難易度は高くなる(先発メーカーの採用した技術の隙間を縫うようにして新しい技術を見つけ出さなくてはならないからだ)。

 ともかくも、ま、そうゆうことでタムロンは超音波モーター(USD)をようやく完成させてそれを70?300mmズームに組み込んだ。タムロンのレンズを使うたびに例の独特の「ジーッジジッ」とAFの駆動音がしなくなり、なんだか他のメーカーのレンズを使っているような、そんな感じもしなくもない。
 AFスピードそのものは従来の非超音波モーターでも不満はなかったのだけど、やはり“音もなくすーっと”駆動してピントが合うというのは、やっぱり、スマートで近代的な感じもしていいもんであります。