キヤノンコンパクトカメラの「ぼく的ナンバーワン」

キヤノン・PowerShot S95
 最近のキヤノンは、コンパクトカメラ、一眼レフカメラを問わずユーザーからの「声」を真摯に受け止めて次の製品では積極的に改良するようになってきた ―― ムカシはそうじゃなく頑固なほどに保守的。まるで、下丸子のキヤノン本社の周囲には高い鉄のカーテンで塞がれているようだった。それが少しづつ取り除かれてきているように感じる。キヤノン自身がなにかを変えようとしているようだ。

 そのことはEOS 60Dを使ってみればわかることだし(EOS-1D Mark4 あたりからかな)、そしてこのS95もそうだ。ボディ外装の塗装を変えてグリップ性を良くしたことやメインスイッチの位置を変更したり、ストラップの両吊り対応にしたり、コントローラーリングにクリックを設けたこともそうだ。ISOオートの機能を採用しているし、さらにそのときのISO感度の上がり方まで設定できる ―― この便利な機能なんかEOSシリーズにこそ搭載しなければならないのに。


 そのほかに、ぼくが気づいた変更点や追加機能としては、たった1mm弱ほどだけどボディ厚が薄くなったこと ―― ほんのちょっとしたことだけど持ったときのバランスなどだいぶ印象は良い。撮像センサーは基本的には新旧同じものだが新型S95のほうには少し改良したものを使っている ―― 改良点のもっとも大きな点はHD動画が撮れるようになったこと、旧型S95ではVGA動画しか撮れなかった。くどいようだけど画質に(ほとんど)変化はない。

 とっても細かなことだけどボディ背面の操作ボタンが「真っ平ら」ではなく内側に少し角度が付けられた(こんな具合、「DISP」と「MENU」のボタンが内側に傾いているんだけど…この写真じゃわかりにくよね) ―― でも、たったこれだけのことなんだけど操作感がだいぶ良くなった、これを見たとき「やったね、気配りキヤノン」と大きな声で言いたかったほど。

 キヤノンのコンパクトカメラの中でどれか「一台」を持っていけ、と言われれば、いまなら、なにも躊躇せずにこのPowerShot S95を取りますね。