デジタルカメラの進歩は、これからですぞ

リコー・CX4
 28?300mm相当の内蔵ズームレンズは、CX2、CX3そしてこのCX4と三世代に渡って使い続けている。さらにGXR用のカメラユニット・P10にも“同じ”ズームレンズが使われている。ただし、CXシリーズのほうは沈胴するときにレンズが待避する構造になっているが、GXRのP10は待避するスペースがないのでオーソドックスな沈胴式。
 それにしてもこれだけ長期にわたり、あの機種でもこの機種でも使ってもらえば、このズームも「レンズ冥利につきる」というもの。

 CX3では手ブレ補正の補正段数が約2段であった。それがCX4になって、いっきょに「約3.7段」になった。ジャイロセンサーを高性能なものに変更したらしい。いうまでもなく補正段数約3.7倍はリコーの「公式発表」の数値だから ―― こう言っちゃなんだけど、少し控えめに受け取っておいたほうがよろしいでありましょう。
 とはいえ、そもそも手ブレ補正の効果というものは相当に個人差がある。ブラさないようにカメラを保持して丁寧にシャッターが切れる人なら、3.7段ぶんが4.5段ぶんぐらいの効果を引き出して撮影することも不可能ではない。ぞんざいにシャッターを切って撮れば、2段の効果もおぼつかないだろう。手ブレ補正の機能とはそーゆーもんです。


 CX4で新しく搭載された撮影機能がいくつかある。
 注目したいのは(とりあえず)2つ。1つは「夜景マルチショット」撮影機能。4コマを高速連写して得られた画像を合成することで、手ブレとノイズの少ない画像に仕上げるというもの。手持ちでシャッターを切って画像が多少ズレても画像調整で自動位置合わせをしてくれる。画像処理にちょっぴり時間がかかるのが難点か。
 ただ、この夜景マルチショットでは手持ち撮影が可能なのに、同じように多重(2コマ)撮影をして画像合成してHDR画像に仕上げる「ダイナミックダブルショット」では、旧型と同じように手持ち撮影をすると画像がズレてしまう仕様のまま。手持ち撮影はできない。(それができない理由はともかくとして、次機種ではダイナミックダブルショットも手持ち撮影できるようにしてね)

 もう1つは「自動追尾AF」の機能。AF測距してからシャッターボタンの半押しを続けていれば、フレーミングを変えても始めに測距したポイントにピントを合わせ続けてくれる、いわゆるトラッキングAF機能。
 キヤノンのコンパクトカメラにも同じ機能があるが、今後は、こうしたAF撮影機能に限らずあらゆることがもっともっと性能向上されていくでしょうね。そのことをしっかりと認識した上でカメラのことを見ていかないと、ね。

 言っちゃあナンですが、デジタルカメラが一般化してまだ10年そこそこですぞ。これから、もっともっとデジタルカメラは変化、進化しますよ。
 画素数ひとつとっても、200万画素、300万画素時代に「高画素反対っ」と叫んでいた人がたくさんいました。高画素はだめだ、と否定的なことしか言ってない。ぼくは、そのころに「必ず近い将来、1000万画素当たり前の時代、すぐだよ」と考えてましたから、もっと前向きにカメラの未来を見据えてきた。その当時、ああしたトンチンカンで盲目的な意見を聞くたびに「あほかいな」と思っておりましたよ。