新アートフィルター・ドラマチックトーン

オリンパス・E-5(β版)+ZUIKO DIGITAL 12?60mmF2.8?4.0 SWD
 オリンパスはEシリーズの次の「新型」を出すにあたって、「PENシリーズに全力を注ぐべきか、Eシリーズとの二本立てを続けるのか」、一時期、少なからずの躊躇があったようだ。結局、いままでのEシリーズを支えてきてくれたユーザーの「恩に報いる」ため ―― このへんが、じつにオリンパスらしくていいところなんだけど ―― とりあえず、Eシリーズを継続していくことにした。その結果として発売されたのがE-3の後継機種の「E-5」なのだ。

 冷静に企業の業績向上を考えたとき、いまのオリンパスにとってはEシリーズの新型カメラの開発にパワーを振り分けることはリスクが高い。営業数値的に見てもメリットは少ない。でもしかし、「お客様あっての」、という基本姿勢を大切にすることで目先の儲けよりも、もっと大切なもののほうにウエイトをおく、と決断したのだろうとぼくは考えている。


 オリンパスのユーザーの人たちは、だから、そのへんのオリンパスの「苦渋の決断」と「お客様あっての」という気持ちをよく理解して、続けて応援をしていってやるべきだと思う。それがオリンパスユーザーのもっとも“らしい姿”ではないのか。
 E-5がE-3から期待したほど進化してしてじゃないか、とか、新しい機能や機構が盛り込まれてない、などと文句ばかり言わないで ―― 相当に良くなってるんですよE-3に比べれば、少し使ってみればよーくわかる ―― だから、E-5の、オリンパスのその“がんばり”を評価してあげてほしい。

 という理屈っぽく説教じみた話はともかくとして、さて、E-5の特徴を羅列していくと ―― 漏れがあるかもしれないけが ―― 約1230万画素CMOS、TruePic5プラスのデュアルエンジン、マグネボディと防塵防滴仕様、92万ドット3インチ型フリーアングル液晶モニター、最高ISO感度6400、11点全点クロスタイプAF、視野率100%、ファインダー倍率1.15倍、最高約5コマ/秒の連写性能、2コマ/7コマのAEブラケット追加、最大5EVの補正効果のある手ブレ補正、CF/SDカード対応のダブルスロット、新しいアートフィルターを追加、HD動画撮影機能……、といったところか。

 スペックおたくの人は、なんだこれだけか、と不満をいうかもしれないが、まあそう言うなよ、と。ぼくは、良いカメラだと思うけどなあ、ちょっと重くて大きいのだけがナンだけど。