色収差の大変に少ない軽量望遠ズーム

オリンパス・E-PL1+M.ZUIKO DIGITAL ED 40?150mmF4?5.6
 この40?150mmズームはPENシリーズ(マイクロフォーサーズ)カメラ用交換レンズの「第二世代」となるレンズのひとつ。
 なにをもって「第二世代」と言っているかというと ―― あ、これ、ぼくが勝手に命名しているだけだけど ―― AFスピードとAF時の静音化されたレンズのことだ。つまりMSC(Movie & Still Compatible)機構を内蔵させたレンズが「第二世代」、その機構が組み込まれていないレンズが「第一世代」というわけ。「第一世代」のレンズはE-P1と一緒に発売された17mmF2.8と14?42mmF3.5?5.6の2本。しかしその14?42mmも、昨日、発表されたばかりの小型化軽量化された「14?42mmF3.5?5.6 II」と入れ替わってディスコンとなる予定。

 MSC機構とは、特殊なメカニズム機構を採用することでAF時に駆動するレンズの音を小さいことと、AFのスピードアップをはかるメカニズムのこと。ビデオカメラ用レンズなどに使用されてきた機構で、これをオリンパスが独自に改良してレンズに組み込んだ。動作音が小さいことにより動画撮影中にもAFの駆動音がほとんど気にならなくなることが大きな特徴だ。


 40?150mmズームは、そのMSC機構が採用された80?300mm相当の望遠ズームレンズである。マウントも鏡筒もプラで、ちょっぴり“安っぽい”印象もなくもないが、とにかくレンズが軽い ―― ただし、軽いのはいいんだけどズーミングの回転操作が重すぎるぞ、ズーミング中に途中でひっかかるような感触があるのも気になるぞ。
 始めて手にしたときは、中身の組み込まれていない「モックアップのレンズ」かと思ったほど。おいおい、こんなに軽くてチャチなレンズで大丈夫かい、写りは大丈夫かい、と、ぼくはこのレンズを少しばかにしておりました。

 ところが、これが予想に反してとても良く写る。とくに、望遠側150mmでの描写性能がすこぶるよろしい。
 PENシリーズ用には似たようなレンズがあって、高倍率ズーム28?300mm相当の「14?150mmF4?5.6」 ―― このズームのレンズの構成は豪華絢爛で価格も倍ほどちがうしマウントも金属 ―― というレンズがそれ。
 これと撮り比べてみたんだけど、望遠側の解像描写性能は甲乙つけがたいほど良好なのだが、総合的に見れば安っぽい40?150mmズームのほうが良い。これには少し驚いた。レンズ構成豪華絢爛の18?150mmズームのほうはやや軸上色収差が目立つ。それに対して軽量安価ちゃちい40?150mmズームのほうは色収差がほとんどなく、実にすっきりくっきり高解像の描写なんですよこれが。