画期的なカメラだと思うぞ

カシオ・EXILIM EX-H20G
 H20Gは、GPSとモーションセンサーを内蔵させ ―― ほらGPSを内蔵してやったぞ、あとはオマエら自分で使い道を考えろよ、といった不親切なカメラではなく ―― 詳細な世界地図もカメラに入れ込み、GPSを利用して撮影場所を地図上に示してくれたり、モーションセンサーにより撮影の方角を記録してくれたり、歩き回ったルートを示してくれたり、近くの撮影ポイントの道案内までしてくれる。カシオの「力作カメラ」である。
 たぶん、GPS内蔵カメラでここまで「至れり尽くせり」のカメラは始めて、だろう。

 もともとカシオは、「せっかくやるんだったら、あれも、これも」と、欲張りすぎる傾向が以前からあって、機能を充分に練り込む時間もなく製品化してしまうために、ときどき空回りしてしまうこともあるのがちょっとアレなんだけど(このH20Gも、そうしたところが無きにしも非ず)、それはともかくとして、決して大袈裟ではなく画期的で記念碑的なカメラだと思う。ぼくは高く評価したいですね、このカメラ。


 ただし、「使い勝手」という点について多少の不満点もあった。ひとつはユーザーインターフェース(UI)の難解さ、もうひとつはGPSモードのレスポンスの遅さ。
 UIの複雑さについては、カメラボディにほぼ1年前に発売されたEX-H15をほとんどそっくりそのまま「流用」していることが原因だろう。その“旧型ボディ”にGPSセンサーをやや強引に押し込んだために、せっかくの新機能の使い勝手をじつにトリッキーなものにしてしまっているのが残念至極。

 レスポンスの改善は時間が解決してくれる問題だろうけど、UIについてはカシオ自身がユーザーの「立場」に立っていま一度、問い直してみる必要がありそうですね。いやほんと、マジメな話。
 デジタルカメラには今後、GPSが当たり前のように搭載されて ―― そう、ちょうど iPhone などのスマートフォンに見られるように ―― 画像内に位置情報が埋め込まれて、それを気軽に利用し活用できる環境(ソフト)も整う、そんな時代が遠からずきっと来ると思うから、H20Gとその後、には要注目でしょうね。
 H20GのGPS機能やスペックなどについては、明日のお楽しみ(の、つもり)、ということで。