HDRアートってなに?

カシオ・EXILIM EX-ZR10
 こちらのZR10もまた、カシオの力作カメラ。いや力作というよりも、カシオの「お得意カメラ」、と言ったほうがいいかも。CMOSセンサーならではの超高速連写をバシバシと画像処理に応用している。こうしたデジタル処理を応用して新しい撮影機能に仕上げるアイディアは、ほんと、カシオはすごいよなあ。

 注目の撮影モードは2つあって、1つは「HDRアート」とカシオが命名しているところの、うーむ、なんと表現すればよろしいか、ポップな絵画調の写真、とでも言えばいいか、そんなふうに仕上げてくれるモード。もう1つは「超解像」で、これはナンであるかと言えば、擬似的に撮影画像の解像感を高める処理。実質的な解像度をアップするというのではなく、見かけ上の解像感を高めるモード。ほかにもカシオらしい“欲張り”で多彩な撮影機能を満載しているが、やはり、この2つがZR10の最大の特長だろう。

 ZR10は、1/2.3型の約1200万画素の超高速連写が可能なCMOSセンサーを使っている。このCMOSは、ぼくが好きでない(どーでもいいか、そんなこと)裏面照射型であります。内蔵レンズは28?196mm相当の7倍ズーム。レンズ性能は、ま、フツー。でも(カシオのカメラ内蔵レンズはだいたいそうなのだけど)、マクロモードに切り替えることなく相当の至近距離までAF撮影できる。これはいいよねえ。


 センサーシフト方式の手ブレ補正を備える。ボディは薄型軽量小型だけど、外観デザインは、じつにどーってことない没個性的でコンサバ。操作系は、使い勝手に配慮するということに無頓着で、このカメラもホールディング性があまりよろしくない。
 カシオ、デザインにもう少し気を配って欲しいよなあ、ぶつぶつ…。

 「HDRアート」は、約40コマ/秒のスピードで連写した3コマの画像を重ね合わせて、ダイナミックレンジを広げつつ、彩度やコントラストを加減しながら、エッジ強調して絵画調に仕上げるというものだ。「いったい、どんなことをしてるんですか?」とカシオに問うても、「さぁーて…」と応えるだけでさっぱり要領を得ない。つまり、あれこれ内緒のことが多いのだ。
 オリンパスのE-5のアートフィルターモードに搭載されている「ドラマチックトーン」と似たような、似ていないような仕上がり。そう言えば、オリンパス・ドラマチックトーンの処理内容についても、その詳細は黙して語らずでありました。

 HDRアートは撮って愉しいか、と問われれば、うん、愉しかった、です。