もう一度、超解像ってなに?

カシオ・EXILIM EX-ZR10
 前回は、ZR10の超解像テクノロジーの話をするつもりが、どんどんあらぬ方向に進み“写真画像論”になってしまった。そこであらためてZR10の超解像の話のつづき ―― のつもりなんだけど、その内容はいささかややこしいぞ ―― ぼくも、よくわかってないからなあ…。
 可能な限りわかりやすく書くつもりだけど、「やさしく書く」とどうしてもクドくなる。でも、この超解像については知っておいてソンはない、と思う。将来、これに似た画像処理がきっと、一般的になるに違いないからだ。

 ZR10には大別すると2種類の超解像モードが備わっている。「シングルフレーム超解像」と「マルチフレーム超解像」の2つ。
 シングル超解像は、ひとことで言えば、写した1枚の画像にシャープネスを加えエッジを強調して、少しコントラストを強めた処理をした ―― というほと簡単ではないようだけど ―― 画像である。すでに発売されているEX-Z800やEX-Z2300や、GPS内蔵のEX-H20Gなど(これらのカメラはCCDセンサーを使用)に搭載されている超解像モードは、すべてシングル超解像である。

 ところがZR10は、CMOSセンサーを使っているためハイスピード連写が可能である。その高速連写(約40コマ/秒)を利用して数コマ(4コマ)をいっきに撮影する。その画像を重ね合わせながら処理をして超解像の画像に仕上げる。これが「マルチフレーム超解像」である。マルチ超解像テクノロジーはカシオでは始めて(たぶんデジタルカメラで初)の搭載である。


 シングル超解像のほうは1枚の画像に処理を施しているだけだが、マルチ超解像は複数枚の画像を処理をしつつ重ね合わせて ―― ピクセルレベルで画像を少しズラして重ねることで“実質的”な解像描写性が向上する(らしい、受け売りなのでツッコミはなし) ―― そうして、超解像の画像に仕上げる。シングル超解像とマルチ超解像の、ここが最大の相違点。

 で、仕上がった超解像の画像はどちらが「良い」かと言えば、もちろんマルチ超解像のほう。シングル超解像に比べると、ぐんと自然な画像に仕上がる… ―― というのはタテマエで実際には、そう言うほど“自然”ではない。とはいえ、シングル超解像の画像よりも画質として良いのは確か ―― 。

 シングル超解像もマルチ超解像も、カシオの場合、いまのところ処理時間がかかることがいちばんのネックだ。シングルのほうで約3?4秒、マルチのほうは4?5秒、シャッターを切った後、じーっと待っていなければならない。
 もう1つのネックは、超解像の強弱をユーザーが選べないこと。カシオのお仕着せ、のみ。だから被写体によっては「うへっ」と叫びたくなるほど下品な写真に仕上がってしまうこともある。

 これもあれも、なにもかも、まだまだのような気もしないでもないけど、しかし、ぼくはこの技術の進化をもう少し温かく見守っていきたいですね。