2本目の60周年記念レンズ

キヤノン・EOS 60D+タムロン・18?270mmF3.5?6.3 Di II VC PZD (B008)
 APS-Cサイズ用の小型軽量の15倍の高倍率ズームレンズである。前モデル(B003 ―― タムロン独自のモデル名)の18?270mmに比べ、全長、径、重さ、フィルター径ともに小さくしている。タムロン創立60周年を記念したモデルである。先般、発売された「SP 70?300mmF4?5.6 Di VC USD」につづく2本目の60周年記念レンズでもあり、高倍率ズームレンズのパイオニアでもあるタムロンの“チカラ技”レンズといってよい。

 レンズが小さく軽くなっただけでなく描写性能も、旧型よりもワンランク向上させている。旧18?270mmは広角側はいいのだけどそれに比べて望遠側になると、やや“頼りなげ”な描写傾向があった。ところが新18?270mmではその悪い傾向を払拭し、広角側から望遠側まで大変に安定した高画質を保っている。望遠側で新旧を撮り比べてみればその描写性能の違いが一目瞭然でわかるだろう。


 描写性能だけでなく操作フィーリングも良くなっている。ズーミングしたときにズームリング回転の感触も、だいぶ良好なんだよねこれが。旧型では、やや“ぎくしゃく”したトルクの抵抗があって気になっていたのだが ―― 広角側から望遠側にズームすると、ちょうど70mmあたりで回転トルクが、ぐいっ、と重くなる ―― 新型ではズーミング途中でそのひっかかりもほとんどなくなり、じつにスームズである。

 ここに新旧18?270mmを並べた写真を用意したので見てみればいいけれど、しかし実際に2本のレンズを手にしてみるとこの写真以上に大きさは違って、新型のほうがずっとスリムでそして軽い。レンズ鏡筒が小さくなったぶん、レンズを上や下に向けたとき無闇やたらにずるずると伸びたり縮んだりしなくなった(まったく「しなくなった」というわけではないが、旧型に比べればだいぶマシになった)。

 ちなみに新旧レンズの大きさ・重さを数値比較すると ―― こんなこと、なんだか雑誌の使用レポートみたいでイヤだけど ―― レンズ全長(縮長時)で約13ミリ、最大径で約5ミリ小さくなり、重さでは約100グラム軽くなっている。フィルター径は旧型が72ミリだったのが新型では62ミリとなっている。

 このズームレンズのもう1つの“目玉”であるAFの新アクチュエーターについての話は明日(の予定)。