どちらかといえばHX9Vよりも“7V”だね

ソニー・Cyber-Shot HX7V
 ソニーの高倍率ズーム内蔵コンパクトカメラであるが、カメラのスタイリング、スペックが大変に似たHX9VとHX7Vの2機種がある。大きな違いはズーム倍率。9Vは24?384mm相当の16倍ズーム、7Vは25?250mm相当の10倍ズーム。
 撮像センサー、ISO感度、撮影機能、液晶モニターなどなどはまったく同じで、スペック表を比較した限りではレンズ以外には違いはない。どちらもGPS機能搭載だし、動画もフルHDで撮れる。ただしズームレンズが違うからカメラサイズと重量が当然違う。むろん7Vのほうが小さいし軽い。で、価格はといえば(現在のストリートプライスで)約1万円ほどの違いがある。

 撮ってみればレンズは9Vよりも7Vのほうがいい。だから写りは7Vのほうが良い ―― あくまで9Vの写りと比較して、という意味で、そもそもソニーのコンパクトはノイズリダクションの処理が強すぎてやや下品。
 7Vのほうはカラーバリエーション4色だが9Vは2色。そうそう、7Vと9Vの違いといえば、動画モードでの「新アクティブモード」というのが9Vのほうにだけ搭載されておりますね。動画撮影中の「回転ブレ」を補正するものらしいのだが、でも、静止画撮影では役立たず(たぶん)のようだし動画での効果も、さぁて…、といったところ。


 ということで、もしソニーの高倍率ズーム内蔵コンパクトという限定ならば、HX9VよりもHX7Vのほうをおすすめしますね。そのほうがカシコイ、と思う。
 なお、このことはソニーの9Vか7Vかの選択での話であって、他社のカメラも含めてその中で7Vがおすすめだという意味ではない。高倍率ズームコンパクトなら価格、画質、操作性で7Vよりも“魅力的”なカメラはある。

 ボディの外観デザインは直線を生かしたシンプルなもので、とても好感が持てる。そのシンプルなデザインにグリップを上手に組み入れているのがウマい。ホールディング感もよし。
 ただ操作系でひとつ、おやおや、と思われた点あった。ボディ背面の右上の端っこに「ワンタッチ動画スタートボタン」がレイアウトされているんだけど、このボタン、ちょっと触れただけでONになってしまう。
 撮影をしようとカメラを構えただけで動画モードになっしまうことが頻繁にあって、ほんと困った。困ったと言えば、ついでだから言っとくけどソニーのカメラはすべてがそうだが露出補正をするには、そのつどメニューの中に入らなくちゃならない。このことだけで最近のソニーのコンパクトカメラはどうも好きになれない。

 最近のカメラはコンパクト、一眼を問わず「ワンタッチ動画スタートボタン」をボディ背面操作部に配置している機種が多く、ときどき自分の意に反して動画ONになってしまうことがあって困ることがある。すぐに動画を撮りたい、という人のためのボタンなんだろう。それはそれでいいんだけど、不用意に動画ONにならないような配慮もしておいてくれないと困るよね。