「ムービーダイジェスト」の機能には注目しておきたいね

キヤノン・PowerShot SX230 HS
 SX230HSは、28?392mm相当の14倍ズームレンズを内蔵したコンパクトカメラ。最大の特徴はキヤノン初のGPS内蔵カメラなのだが ―― そのGPSについてはいまいちだったけど ―― ちょいと注目したい撮影機能もいくつか持っている。キヤノンは「後出しじゃんけん」することが多いと言ったが、むろん、それはいつもいつものことじゃない。他社に先駆けて優れた機能や新しい機構を搭載することだってある。キヤノンの名誉のために言っておくけど。

 たとえば、今春の新製品機種の一部に搭載されはじめた「ムービーダイジェスト」の撮影機能や、人物だけでなくペットやクルマなど動く被写体にピントを合わせ続ける「主役フォーカス」のAF撮影機能など。
 ムービーダイジェスト機能とは、静止画を撮影すると同時に、つねに“直前の4秒間”の動画(VGAサイズ)の動画を撮影し、その4秒動画を自動的に1つの動画ファイルにつなぎ合わせて保存するものだ。ぼくは、これを、今春のキヤノンのコンパクトカメラの最大の注目機能だと思っている。キヤノンのグッドアイディアだ。これこそ、「静止画と動画のコラボレーション」というか、これからの映像の新しい楽しみ方の1つの提案だとも思う。
 実際にさんざん試してみた。仕様についてはいくつかの課題(改善点)はあるものの、手を加えて改良していけば将来、相当におもしろいものになるだろう。要注目の機能。


 主役フォーカス機能は、以前の機種から採用していたキャッチフォーカスを進化発展させたAF機能である。いわば、AFトラッキングと露出をミックスさせた撮影機能だ。従来は人物(顔認識)だけだったのが、主役フォーカスでは犬や猫など動物も検出し、さらに動くクルマや電車なども検出してピントを合わせ続けるようになった(同時に、露出も)。
 使っていて、少しいらいらすることもなくもないが、しかしオート機能なんて多かれ少なかれそういうことはあるもんだ。それよりも、キャッチフォーカスが以前の機種よりもだいぶ“良く”なったような印象を受けた。これは使えますね。

 メニュー内のAFフレームの選択で「キャッチAF」を選んでおくだけでよい。ピントを自動的に追いかける撮影方法は、シャッターボタン半押ししながらの方法と、半押してなくても追いかける方法のふた通りがあるが、ぼくはシャッターボタン半押し方法のほうがイイ感じだった。AFの“食いつき具合”も、うん、なかなかよろしいでしたよ。
 こうした優れたトラッキングAFの機能がレンズ交換式の一眼カメラにもどしどし搭載されてくるといいのだけど、いや、まだもう少し先の話になるのかな。