現行キヤノンの、イチ押しのコンパクトカメラ

キヤノン・IXY 410F
 写真展「A DREAM OF KINGS」を13日(水)の午後3時まで開催中。オリンパスギャラリー東京。日曜日は休館。
 初日からほぼ毎日、写真の一部入れ替えや並び順を変えたりして、見る人の反応を探っている。日々、変化し増殖する写真展。
 4日めの昨日9日には、さらに“大幅に”変更して、“あるもの”を加えてみた。雰囲気ががらりと変わって、見に来てくれる人の反応をじっと見ていると(こういっちゃ失礼だけど)おもしろい。

 さて、IXY410Fは文字通りの薄型小型軽量の「コンパクト」カメラであります。シリーズ化されていてモデルチェンジを繰り返している。410Fは4代目ぐらいにあたるだろうか。
 410Fの前の機種が昨年2月発売のIXY400Fで、これがシリーズ中でもっとも“だめ”な機種だった。キヤノンのコンパクトカメラの代表的失敗作の1つ、と言ってもいいだろう。その反省をふまえて(たぶん)、心機一転モデルチェンジされたのが410Fというわけだ(たぶん)。

 失敗作400Fは、IXY DIGITAL 220ISのあとに ―― そう、このころはネーミングに「DIGITAL」があった、いまはなくなった ―― そのデザインを受け継いで出てきた。220ISと同じ手ブレ補正内蔵の超小型28~112mmの4倍ズームレンズだったが、撮像センサーの画素数が220ISの1210万画素から400Fでは1400万画素となった。


 220ISから400Fになって大きく変更(改悪)されたことがあった。ボディデザインだった。おもに操作系が変わった。
 ズーミング操作をシャッターボタン周囲にあったズーム「リング」でおこなうのを、400Fではズーム「レバー」に変えてシャッターボタン横に移動させた。まず、これがイケなかった。ズーミングの操作感が著しく損なわれた。

 さらに、この薄型シリーズの、というよりもキヤノンのコンパクトカメラの特長のひとつでもあったのだけど、カメラを縦にしてテーブルに置いたとき「すっく」と気持ちよく立ったのに、400Fでは金輪際、立とうとしない。ばかりか、横位置にカメラを置いてもレンズが出ると、とたんに前に「つんのめる」ように倒れてしまう。
 このカメラをデザインした担当者がというよりも、それを良しとした企画担当者、開発責任者こそザンゲすべきだぞ。済んだことをいまさら言ってもしょうがないか…。

 で、ズーム操作系や縦位置でもテーブルに立つように「元に戻した」のが、そう、この新型410Fであります。4倍ズームが5倍ズームになり、広角側が28mmから24mm相当になるなど、いや、やっぱりこでなくちゃ。ほかにも410Fには良いところがあれこれあるけど、ま、ひと言でいえばいまのキヤノンのコンパクトカメラの中では「イチ押し」の機種ですね。