イチ押し、の理由

キヤノン・IXY 410F
 このIXY 410Fをぼくは「イチ押し」のコンパクトカメラである、と言ったけれど“念押し”しておきたいことがあります。410Fをイチ押ししたのには「前提条件」が2つある。
 こんなことあらためて述べるのはあまりにもあほらしいけど、1つは、イチ押ししているのは「ぼく自身に」ということ。ぼくにとってはこのカメラが相性ぴったり、大好き、使いやすいということだ。言うまでもないけど「あなたに」イチ押ししているのではありませんよ(そんなおせっかいをする気は毛頭ない)。もう1つは「キヤノンのコンパクトカメラの中では」ということ。他のメーカーも選択肢にいれるのなら、この410Fよりも、もっと魅力的で優秀なコンパクトカメラはある。けれど、それはそれ。

 410Fがいいのは小型で薄型で軽くて使いやすいからだ。持って歩いて、ぜんぜん気にならない。これがナンバーワン。カメラは持っていてこそチャンスに写真が撮れる。
 それでいて、24mmの超広角から120mm相当までの5倍ズームレンズを内蔵し、そこそこに写る。描写に不満がないどころか、充分に満足している。このシリーズをずっと使い続けてきたぼくとしては、広角側が35mmから28mmになり、さらに24mmまでになって「うわっ」と喜んだクチだ。で、120mmの望遠撮影もできる、手ブレ補正の機能も備わっている。


 液晶モニターは2.7インチ型の23万ドットだけど、23万ドットでなんの不満があろうか、だ。最近の傾向として、液晶はドット数が多ければ良いんだ、と勘違いをしている人がいるが、そんなことありませんよ、いまの90万ドット液晶なんて(ぼくに言わせれば)ロクなもんしかない。まだまだ、ですよ。それに比べれば、23万ドットや46万ドットの液晶のほうがずっとよろしい。

 ISO800ぐらいまでならフツーに使える。ノイズリダクション機能がないことが不満ではあるが、それはキヤノンのコンパクトカメラすべてがそうだからしょうがない。複数枚の画像合成でノイズを低減させた高感度撮影ができる「手持ち夜景」の撮影モードも備わっている。連写モードの機能、動画撮影機能も充実しているし ―― べつにぼくとしてはフルHDにこだわりはないけど、フルHDでステレオ録音撮影もできる ―― 少し改良の余地はあるけど「ムービーダイジェスト」のおもしろい機能もある。

 これでもかっ、というほど軽量薄型コンパクトなカメラだし、デザインも操作性も良くなったしバッテリーのモチもいいし、そこそこの写りだし、とってもよく練れた安定感のあるカメラに仕上がっている。他のカメラメーカーの開発に関係している人は、ぜひ、この410Fを使ってみて、中身を開けて、よく調べて、学ばなければならないところは多いはずですぞ(おせっかい、だけど)。

 今日、11日も写真展に「出席」しています。どうぞ、気軽にお越し下さい。