SZ-30MRの話、再び

オリンパス・SZ-30MR
 少し“間”があいたが、オリンパス・SZ-30MRの話を再開。
 このカメラ、コンパクトカメラだとばかにしちゃあイケませんぞ。じっくりと眺めていると、一眼も含めたデジタルカメラの将来の姿が垣間見えるかも、と、ぼくにはそんな気もしないでもないのだ。

 さて、SZ-30MRの「SZ」は「Super Zoom」の略だ。「MR」は「Multi Recording」の略。スーパーズームは24倍の高倍率ズームであることはわかるが、では、そのマルチレコーディングってなんなのかと言うと、一度の撮影で、同時に(ここがミソ)、(1) 広角と望遠の2つの静止画とか、(2) 動画と静止画の両方とか、(3) 広角と望遠の2つの動画とか、(4) フィルター処理をした画像とオリジナルの画像の両方が撮れるとか、(5) 静止画撮影の数秒前と数秒後の動画が撮れるとか、のマルチな撮影ができる機能のこと。

 言うまでもないが30MRのレンズは一本だけ。ごく一般的なシングルレンズカメラだ。なのに、広角と望遠、動画と静止画が同時に撮れるのは、そうです、画像処理エンジンを2つ、ダブルで搭載しているからだ。


 2つの画像処理エンジンを使ってパラレルに別々の処理をさせることで、たとえば、動画をまったく途切れさすことなく、いつでも静止画の撮影ができたり(フォトインムービー)、ワイドな動画を撮りながら、その画面内の指定した部分だけをアップにして動画撮影ができる(マルチフレーム)、画像サイズの異なる静止画や動画を同時に撮影できる(マルチサイズ)、などなど。
 30MRの動画は、一眼のPENシリーズの動画をしのぐ、1080p(30p)のフルHD動画である。フォトインムービーでは1600万画素の静止画とフルHDの動画が同時に撮れる。ただし、マルチフレーム動画モードで撮影をすると720pのHD動画になってしまう(これはしょうがないよね)。

 動画撮影中に静止画撮影ができる機種は一眼、コンパクトにすでにいくつかあるが、そのどの機種も、静止画撮影をすると動画が動画が一時ブラックアウトしたりジャンピングしてしまったり、あるいは強制終了してしまう。しかしながら30MRでは、動画は静止画撮影の影響をまったく受けず、まるで2台のカメラで同時撮影をしているように写せる。

 というわけで、ぼくが感心したのは ―― むろんマルチレコーディングのアイデアそのものもだけど ―― 将来のデジタルカメラに必須だと思われるのは「静止画と動画がノンバリアで撮影し愉しめる」機能でありまして、つまり30MRはその“先駆け”となるカメラではないかと、ま、そー思うわけですよ。