D5100、とKiss X5

ニコン・D5100+シグマ・50mmF1.4 EX DG HSM
 使ってみるまでD5100が、こんなにも魅力的なカメラに仕上がっているとは予想もしていなかった。愉しい撮影機能がいっぱい盛り込まれていて、ぼくのようにカメラの新しい機能大好きなものにとっては、まるで「おもちゃ箱」のようだ。とにかく使って愉しそうなカメラで、長く愉しめそうなカメラだ。

 D5100はそこそこの低価格にもかかわらず ―― Kiss X5よりもざっと1万円ほど安いのだ ―― その中身は、すべてにおいて平均点以上。「眼福」、「指福」についても、とりたてて不満なし。D5100の諸々のスペックをKiss X5と比べれば、画素数だけはわずかに“負け”ているけど、そのほかのスペックでは“勝って”いる。ニコンはよくがんばったと思う。


 撮像センサーは約1620万画素のCMOSで、画像処理エンジンはEXPEED 2である。
 そう、この中身はそっくりD7000である。Kiss X5が約1800万画素CMOSで、DIGIC 4で、それはEOS 60Dとそっくり同じものであることと、同じ。
 このように、画質性能だけを見比べれば上位機種も下位機種もない、ニコンもキヤノンも“仲良く同じ”になってしまったわけだ。

 D5100とKiss X5を使いながら比べていると、早稲田と慶応、大阪と東京、ニューヨークとパリ、味噌汁とお吸い物、ニッサンとトヨタ、のような“違い”を、今回ばかりは強く感じてしまった。いや、どちらがどちらなのか、とか、どちらが良いの悪いの、ではなくて、D5100とKiss X5にはそれぞれ独特の主張(考え方、哲学)があってそれが、ぼくにはおもしろく感じた。両方を同時に使っていると知らず知らずにニンマリとしてしまいましたよ。