CFカードとSDカード

ニコン・D80 + AF-S VR 105mmF2.8G
 ニコンはなにかにつけて保守的だ、と思われがちだけど、いやそうではなくて実は革新的でアグレッシブ、良しと思えば突っ走るようなところがムカシからある。ベルトーネのカロッツェリアデザイン事務所から独立してイタルデザイン社を設立、カーデザイン以外にも活躍し始めたジュージアーロに、いちはやくコネクトして一眼レフカメラのデザインをまかせたりなどは序の口 (初めてデザインを手がけたのがF3だったかニコマートELだったかだけど、そのあたりの裏事情をぼくは少し知っているが、まだいまはしゃれべない)。
 それはともかく、その他あれやこれや進取の気風が溢れたメーカーなのだ、じつはニコンは。そうした思い切りの良さは (その評価については毀誉褒貶だけど) このD80でも、あちこちで散見できる。と、先日も、そういう意味のことをここで述べたけど、たとえばD80ではその一つが絵づくりなどの考え方に見られたし、カメラの操作系も、これがイイ、と思えば旧来のやり方をあっさりと捨て去って積極的に新しい方法を取り入れる。


 D80が使用する記録メディアの種類にしてもそうだ。D50はニコンのデジタル一眼では初めてSDカード対応とした。ところが、D50がSDカードに対応したことについては「どうしてCFカードじゃないのか」といった不満はそれほどなかったのだけど、このD80がSD対応にしたことに一部のわからずやから猛烈な反発があったやに聞く。その理由というのが、D70やD100でCFカードを使っている、もしD80に買い換えればいままで使っていたCFカードがムダになりあらたにSDカードを買わなければならない、と。その気持ちは(少しぐらいは)わからぬでもないけれど、正直に言えばぼくはこのハナシを聞いて笑ってしまった。D80というカメラそのものに魅力があるのなら、たかが記録メディアの継続使用、共用に拘泥するなんておかしいじゃないか。カメラそのものが重要なのか記録メディアの継続使用が重要なのか、そのへんを落ち着いてもう一度考えてみるべきじゃないのかなあ。もし、どうしても、いま持っているCFカードをとことん使いたいと言うんなら、SDカードしか使えないD80をハナっから無視すればいいじゃないかい。
 かくかくしかじか、ニコンが、D80はD70シリーズやD100などのユーザーの買い換えを期待していると言っているにもかかわらず、あっさりと記録メディアを変更してしまっているなんて、いかにもニコンらしくアグレッシブで(少し向こう見ずで)、ぼくはそんなところが好きだなあ。

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