とってもツクリの良いカメラだ

ニコン・COOLPIX P300

 このP300は、そうは見えないだろうけど、じつにしっかりとしたツクリのカメラだ。メインスイッチONでズームレンズが出てくる、この時の感触が秀逸。とても滑らかな動きなのだ。たったこれだけのことでも、カメラの全体の精密さ、ツクリの良さを実感させてくれる。
 外観デザインは“大人っぽい”雰囲気があってシンプルでストイックでもある。装飾的なデザイン処理はまったくなく“機能”に徹しております。男性的なデザインとでも言えばいいか。だから女性が持っても似合わないデザインのカメラだ(偏見、かな)。だからもうちょっと愛嬌あってもいいかなあ、と感じる。

 内蔵レンズは24~100mm相当の約4倍ズーム。開放F値がF1.8~F4.5。なんといっても広角側が24mmでF1.8の大口径であることが特長だ。F1.8の明るいF値であることも注目すべきこどだけど、ぼくとしては、それよりも24mm画角であることのほうが興味をひいた。つまり28mmでなくて24mmにしたってことですね。ここにニコンは意地を張って、そうとうの「ムリ」をしたと思う。


 いやあ、よくここまで仕上げたなあと感心するが、しばらく使ってみると、いっぽうでは、うーん、やっぱり苦労したんだろうなあ、と感じるところもあった。その1つは、逆光での描写。フレアーが気になる。フレアーっぽい描写は、とくに広角側で開放絞り値のときの話で、少し絞り込めばフレアーは気にならなくなる(最新型のレンズだ、当たり前か)。
 でも24mmの超広角で、F1.8の大口径で、ズームレンズだもんね。しょうがないよねえ、文句を言うほうがバチあたり、か。

 撮像センサーは1/2.3型の約1200万画素の裏面照射型CMOS。裏面照射型のCMOSセンサーには現在、この約1200万画素のほかに約1600万画素のものがある。いくつかのメーカーにこっそり聞いてみたのだけど、ベンチマークのチェックでは高感度特性に限って言えば1600万画素よりも1200万画素のほうがいい、とのことでした。
 シロートのぼくが言うのもナンだけど、しかし、あくまで「体験上」としてですが、総合的な画質では約1600万画素の裏面照射CMOSのほうが良い感じでありましたね。