レンズ名称の怪

ペンタックス・PENTAX Q+01 STANDARD PRIME

 コムツカしい説明をすればキリがなく、またその内容も実はおもしろいのだけど、でも、このPENTAX Qは、そんなことどーでもエエやないの、とも思えるカメラだ。使って愉しければそれでいい、キレイに良く写ればもっといい、持ってて「おおっ」と人から注目されればさらにいい、そんなカメラのような気もする。理屈っぽいことを言ってこのカメラの話をすれば、つるんつるんとスベってしまいそうだ。

 ということを前提にした上で、いま使っている交換レンズの「01 STANDARD PRIME」だけは、あまりにもヘンテコな名称なので、(いちおう)説明しておかなくてはなるまい。「01 標準 単焦点」ってナンなのよ、それがレンズ名なのか、だ。
 PENTAX Qの発表と同時に交換レンズが「5本」ラインナップされた。単焦点レンズとズームレンズ、それと3本の“お気楽”レンズ。それらのレンズに「通し番号」がつけられてそれが「01」だ。なので、ズームレンズは「02 STANDARD ZOOM」で、お気楽レンズが「03 FISH-EYE」、「04 TOYLENS WIDE」、「05 TOYLENS TELEPHOTO」となる。06、07と続けば99までラインナップできる(そんなワケないけど)。


 通し番号はまあいいとしても、ヘンテコなのは「画角」がわかるような数値の表記がないことだ。レンズには焦点距離が記されてはいるが ―― 01は焦点距離8.5mm ―― その数値を見て、すぐさま35mm判換算で約47mm相当の画角だ、とわかる人は、いれば余程めずらしい人だろう。むろん、APS-Cサイズ判カメラやフォーサーズサイズ判カメラの交換レンズも、すべてのレンズに画角がわかるような表記があるのか、といえばないものもたくさん。

 でも、そのレンズの焦点距離に「1.5」や「1.6」、「2.0」を掛ければ、35mm判換算での画角がすぐにわかる。じゃあPENTAX Qも同じように、使用する1/2.3型センサーサイズから「定数」を算出して、それを焦点距離に掛ければいいではないかという意見もあるだろうが、いや、それはとても一般的とは言えない。

 あーあ、こんな理屈っぽい話はするまいと思っていたのに、ついつい“蟻地獄”に落ち込んでしまった。
 つまりですね、はしょって雑に言えば、PENTAX Qは将来、1/2.3型サイズ以外のサイズの撮像センサーを使う「かもしれない」ので ―― 大きくなるか小さくなるか、それはわからん ―― そうなると同じ焦点距離のレンズでも当然ながら画角が違ってくる。だからそのへんを曖昧にしておかないといけなかったわけだ。

 追伸:ぼくの使ったPENTAX Q(レンズもベータ判)の写りは、皆さんが予想している「以上」のものです。ほーっ、なかなかヤルじゃないか、と、そんな感じでした。