アートフィルター・ドラマチックトーン(DRAMATIC TONE)

オリンパス・E-P3+M.ZUIKO DIGITAL ED 12mmF2

 オリンパスの広報室が年に2回発行している技術情報誌がある。「OLYMPUS TECHNO ZONE」。その最新号(Vol.76)は第三世代のPENシリーズの特集で、それにかかわった開発者の人たちの座談会。ぼくには馴染みの人ばかり。皆さんの話がどれもおもしろい。
 その中から興味のある部分 ―― 「リアルカラーテクノロジー」と「デュアルコア画像処理」の話 ―― を抜粋紹介してみましょう。

 まず「リアルカラーテクノロジー」の話から。将来有望な、期待できる“内緒がいっぱい”の技術。発言は豊田さん、デジタル画像処理担当のオリンパスのホープ。

 『従来の画像処理では、ひとつの色をきちんと再現すると、別の色の再現性が低くなることがありました。とくに難しいのが、非常に鮮やかな色と比較的淡い色との両立です。花の色を鮮やかに表現しつつ、淡い色はおとなしく表現するには、細かく画質をコントロールする必要があります。
 この問題を解決するべく、社内の技術開発センター(*)と研究を重ねてきた成果が「リアルカラーテクノロジー」です。南国のエメラルドグリーンの海のような微妙な色あいを、撮影したときの印象に近い画質で記録できるようになっています。』

 (*)技術開発センターとは、ぼくたちが“オリンパスの秘密研究基地”と呼んでいる八王子・宇津木にある先端技術や要素技術を研究する施設。


 もう1つは「デュアルコア画像処理」の話。ライブビュー撮影での“欠点”を克服する技術となるか。発言は同じく豊田さん。

 『「デュアルコア画像処理」は画質向上よりも、カメラ動作の高速化への寄与が大きいです。一眼レフのように連続してシャッターを切るような軽快感を出すには、一枚撮影してから背面モニターにライブビュー画像が表示されるまでの時間をいかに短くするかがポイントになります。
 そこで撮影データを処理するための画像処理コアと、モニターに表示するための画像処理コアを2つ積んで、並行で処理するようにしています。その結果、まるで光学ファインダーを見ているようにテンポ良く(*)次々に撮影することができます。』

 (*)「光学ファインダーを見ているようにテンポ良く」とは豊田さん、そりゃあ言い過ぎだけど、数日前にここでぼくが、ミラーレスカメラの“欠点”のひとつとして連続撮影するとモニター画面がほとんどブラックアウトされてしまい「暗中模索状態」になる、と言っていたが、そのデュアルコア画像処理がもっと進化すると“欠点”が少しずつ解消されるかもしれない。