GXR用マウントユニットカメラ

リコー・GXR MOUNT A12+ライカ・SUMMILUX 35mmF1.4

 このユニットは、今年2月のCP+2011、リコーブースに参考出品されていたGXR用のカメラユニットである。いままでのGXR用カメラユニットはレンズとシャッター、撮像センサーが一体になっていたが、このユニットはレンズがない“異端児”で、だからこれをカメラユニットと呼んでいいのかどうか。
 このマウントユニットには、あらかじめ撮像センサーとシャッター機構が組み込まれている。マウントはライカMマウント。だから「マウントユニット」というわけだ。

 撮像センサーはAPS-Cサイズの約1230万画素CMOS。既存の28mm(相当)レンズや50mm(相当)レンズのカメラユニットと同じ撮像センサーを使っていることになる。ただひとつ大きく違う点は、集光効率を高めるためのオンチップマイクロレンズのレイアウトを変更している。これにより、古い交換レンズにありがちな周辺光量不足を補正するようにしている。
 実際、このマイクロレンズのレイアウト変更の威力はタイヘンなもので ―― デメリットもあるにはあるけれどそれはのちほど説明予定 ―― 周辺光量落ちが著しいレンズ、とくに広角レンズだけど、このマウントユニットで使うと、ウソのように周辺部がすっきりとして写る。


 いや、それよりもなによりも、このマウントユニットでいちばん感心したのはシャッターの機構だ。
 GXRが発表になったときに、誰もがこうしたマウントユニットの出現を期待した。しかし大きなネックがあってそれがシャッターだったわけだ。あの着脱式のユニットの中にフォーカルプレーンシャッターのメカニズム(と、駆動モータ)を組み込むことは、魔法か手品を使わない限り不可能だと(ぼくも)そう考えられていた。

 GXRが発売されてから1年ぐらいたった頃だろうか、ある人から「あのユニットの中にフォーカルプレーンシャッターが入れられそうなんだけど、どう思う」、と聞かれたことがあった。ぼくはその話を聞くまでは「できっこないよ」と信じていたし、もしやるならレンズシャッター方式しかないだろうと考えていたから、そりゃあビックリでした。
 で、その後、リコーの技術者がシャッターをイチから設計し、苦労惨憺のすえ(苦労のし甲斐があったよね)完成させたのが、この金属製縦走りタイプのフォーカルプレーンシャッターとそのユニットだ。と、見たように話をしているけど、ぼく、その苦労を見ているわけではないですけど。
 シャッターの連動範囲は180秒~1/4000秒までで、さらにバルブ(B)もタイム(T)シャッターの機能も備えている。このシャッターのおかげで、ライカMマウントを「経由」して数多くの交換レンズ群が使えるようになったわけだ。