色シェーディング補正

リコー・GXR MOUNT A12+フォクトレンダー・ULTRA WIDE-HELIAR 12mmF5.6

 GXRマウントユニットの「魅力」はいったいどんなところだろうか?、というぼくの(勝手な)質問にたいしてtwitterやメールでたくさんのご意見をいただいた。ありがとうございました。ぼくが気づかなかったことをいろいろと教えてもらったりして「魅力」が少し見えてきました。

 GXRマウントユニットは、GXRシステムをすでに使っている人にとっては ―― すぐにライカMマウントのレンズを使わないにしても ―― システムの充実化、将来性への強いメッセージとなる。
 レンズ交換式カメラのような、システムカメラの大切な価値はメーカーの信用性とシステムの継続性であると思う。とつぜん、そのシステムカメラの生産をやめてしまったり、次の新製品との互換性がなくしてしまうような“はしご外し”や“裏切り”がいちばん困る。マウントユニットはそうした心配を払拭するのに大きな意味があるようにも感じる。このようなマウントユニットは、デジタルカメラが進化し変貌していく課程で、自社システムの「新旧の互換性」を継続させていくうえで、今後、もっと注目されていくことでしょう。

 で、考えてみれば(考えるまでもないけど)、ライカMマウントを採用したデジタルカメラは、本家のライカM9やM8以外では、このGXRマウントユニットとエプソンのR-D1シリーズだけだ。たとえば、このことだけを見てもGXRマウントユニットには充分に価値も魅力もあるではないか。Mマウントやスクリューマウントのライカレンズを使うことを前提にして設計されているユニットであることも魅力のひとつ。
 PENやNEXで使おうとすればマウントアダプターが必須となりそのぶんハードルは高くなる、ライカレンズを使うことなどハナから考えていない、と、皆さんのご意見や感想を読みながら(ごくごく基本的なことに)気づいた次第でした。


 話を替えます。
 GXRマウントユニットの周辺光量低下を防ぐためのマイクロレンズのレイアウト変更の効果について。
 周辺光量不足の描写が“定評”のリコー・GR LENZ 21mmF3.5を使って、GXRマウントユニットの補正効果をチェックしてみた。比較した機種は、ちょっと古いカメラで気が引けるのだけど違いがわかりやすいので“犠牲”になってもらった。エプソンの初代・R-D1だ。2004年7月発売。GXRマウントユニットに採用のAPS-Cサイズセンサーとほぼ同じサイズのセンサーを使っている。21mmはどちらの機種も35mm判換算で約31.5mm相当の画角になる。

 この写真を見れば一目瞭然。
 上の写真がR-D1、下がGXRマウントユニットだ。ともに絞り開放。同じレンズを使ってもオンチップマイクロレンズのレイアウトを工夫するだけで(それだけ、ではないとも思うが)こんなに違うんだということを知っておいてほしい、と。

 では、GXRマウントユニットの周辺光量不足補正に“欠点”がないのかといえばそうとは言い切れない。画面中心部と周辺部で「色」が違ってくる“欠点”がある。とくに広角系レンズでは(レンズによってだけど)周辺部になるほどブルーシアン系に“変色”してしまう傾向がある。似たような「現象」はライカMデジタルシリーズやNEXでも多かれ少なからずある。
 しかし、GXRマウントユニットにはこの“欠点”を補正するために「色シェーディング補正」の機能が備わっている。ライカMデジタルにもNEXにもPENにもない機能。これこそがGXRマウントユニットの真骨頂と言えるかも。
 色シェーディング補正は画面周辺部の色調を微調整するもので、これを活用すれば周辺部の“変色”をある程度補正できる。ただし、そのパラメーターの調整がそうカンタンにはできない。おもなレンズ(とくに超広角レンズだが)のパラメーターの調整値をリコーが公表してくれると、ぼくのようにめんどうくさがり屋にとっては大変にありがたい。