買ってソンしない後悔もしないレンズ

オリンパス・E-PL3+M.ZUIKO DIGITAL 45mmF1.8

 新型E-PL3の話は横に置いておいて、レンズの話。M.ZUIKO DIGITAL 45mmF1.8レンズの話だ。めちゃくちゃ良く写るレンズの話である。

 見た目はどーってことない小さな単焦点レンズだ。しかし、その写りは大変に素晴らしい。撮った画像を始めて見たとき、「どうしたんだ、これは冗談か…」と呆れて、笑ってしまったほど良く写っていた。ぼくが、昨年今年と、最近に使ったレンズの中でトップクラスではないか、と。
 そのうえ、このレンズの価格だ。実販で(おそらく)3万円そこそこになるだろう、というのに驚く。こりゃべらぼうに安い。レンズの価格と描写実力を考えると、PENユーザーは、このレンズは買っておいても決して損はしない後悔はしない(と、思う)。もしいまPENユーザーでないのであれば、この45mmレンズを使うためだけにPENボディを買っておいてもイイくらいでしょう。

 描写は、ちょいとシャープすぎるかなと感じなくもないが、とにかく素晴らしい解像描写性である。カリッとしてやや堅めだが切れ味のよい描写。画面中心から周辺部まで均一で破綻のない描写。F1.8の開放絞りでも文句なしの写りである。色収差もほとんど目立たない ―― カメラ内で少しやってるかもしれないが、オリンパスは色収差はカメラ内補正をしてないといっている。
 フレアーがほとんどなく、ヌケがきわめて良い。だから画像がクリアーなのだ、色がピュアーだ。ボケ味が自然なせいだろうか、とても立体的な、奥行きを感じさせる写りでもある。


 安くて(約3万円)、小さくて(全長約5cm)、軽い(約100g)、なのに、めちゃくちゃ良く写る代表的レンズが、そう、このM.ZUIKO DIGITAL 45mmF1.8レンズではないかと思う。
 ただし、45mmF1.8レンズの実力を発揮させるためには「正確にピントを合わせることブラさないこと」は絶対条件だ、言わずもがなのことだけど。

 と、45mmF1.8レンズの良さをどれだけ説明したところで、「画像を見てみないことには判断できないぞ」とおっしゃるむきもあろうかと思い、「ピクセル等倍」と「ピクセル1/2倍」のサイズで表示した画像から、部分を切り出してみた(オリジナル画像は出せないので)。
 部分だけを見たってわかりにくいというのは承知のうえで、興味のある人はどうぞ。これが「ピクセル1/2倍」、これが「ピクセル等倍」の部分切り出し画像だ。
 さあ、重箱の隅をつついてみてください。

 …今日はオリンパスからの“回し者”だな、おれは。