12mm、一本で撮った京都の写真

オリンパス・E-P3+M.ZUIKO DIGITAL 12mmF2

 オリンパスのWebサイト、「OLYMPUS PRO PHOTOS」に掲載してもらっている12mmF2で撮った京都のスナップ写真について、少し補足説明。
 その作品を見てくれたある人から、twitterに「写真の大部分が露出アンダーに見える、PCのディスプレイがおかしいのか」との趣旨の書き込みがあった。ぼくに質問してくれたのか、それとも文字通りひとりごとの“つぶやき”なのか不明だけど、「いいえ、意図的に露出アンダーで撮影したものですよ」と返事をしておいた(わかってくれたのかどうかなあ……)。

 ぼくはここ数年、デジタルカメラを使っての仕事の依頼写真以外、つまり自分の作品撮りでは「意図的にマイナス露出」して撮ることが多い。カメラが決める標準露出で撮ると、ぼくが狙った(希望する)写真に仕上がらないことが多い。マイナス露出にして撮ったほうが(ぼくにとって)しっくりとした写真になる。さらに彩度を少しだけ強めにしておく。アンダー露出と彩度高め。これがなかなかいい組み合わせなんですね、最近のデジタルカメラには。
 むろん言うまでもないが、被写体にもよるし表現目的によって必ずしもマイナス露出も彩度アップもしないで撮ることもある。あくまで、最近のぼくの撮影時のカメラ設定の傾向、の話。


 ところで、京都の街をスナップするときは、これはデジタルカメラ、フィルムカメラを問わず以前からマイナス露出で撮影をすることが多い。
 ご存じのように京都の街並みは、古びて黒ずんだ建物が多いためと、路地のように街筋が細いために光が充分にあたらずに暗いシーンが多いから、必然的にマイナス露出をして撮らざるを得ない。いや、それと同時に、なんとなく京都の街はマイナス露出のほうが似合っているんではないか、とぼくは考えている。
 新幹線の京都駅をおりてカメラを手にしたら、ほぼ無意識にマイナス0.3EVまたはマイナス0.7EVにセットしていますね。

 以前は、そう、もうかれこれ20年近くも前の話になるが、その頃は、京都を撮るのは28mmの画角がぴったりしていた。ところが、最近は24mmぐらいの少し広めの画角のほうが「しっくり」するようになった。ぼく自身のものを見る視野角が広くなってきたのだろうか(精神的視野角は狭くなりつつあるかもね、これは反省)。
 「OLYMPUS PRO PHOTOS」のほとんどのカットは、ここを撮りたい、と思ったとき、カメラを構えずに被写体に近づいたり離れたりしてから、おもむろにカメラを構えて撮ったもの。カメラを構えてから、前に出たり後にさがったりとフレーミングの調整をほとんどしていない。撮っていて自分でも不思議に感じるほど、カメラを構えたらそれでフレーミングが決まった。ぼくの「眼」が24mm画角になってしまったかのようだ。

 なお、掲載してもらった写真はすべて横位置ばかりだ。これも意図して選んだ。もちろん縦位置写真もたくさん撮っている。「4:3」の画面アスペクト比で12mmレンズ(24mm画角)は縦位置がとても似合うし、フレーミングもしやすい。だから縦位置で撮った写真も掲載したかったのだけど、そのWebのスタイル上、横位置写真と縦位置写真が混在すると縦位置写真が相当小さくなってしまう。なのでやむなく横位置だけにしたというわけです。