アスペクト比を考察する

富士フイルム・X10

 新型の2/3型CMOSセンサーはフジ自身が新規に設計開発してそれをセンサー製造会社に作ってもらったもの(どうでもイイことだけど東芝製)。
 同じXシリーズのX100のセンサー(これまたどうでもイイことだけどソニー製)はAPS-Cサイズ判で、そのアスペクト比は「3:2」である。対してX10の2/3型センサーのアスペクト比は「4:3」である。同じシリーズのカメラなのになぜアスペクト比が違うのか。このことは開発者インタビューのときに聞いたのだけど明確な回答はなかった(いえない理由があったのかもしれないが)。

 ぼくとしては、X10のセンサーがなぜ2/3型なのかという疑問よりも、なぜアスペクト比が「4:3」なのか、という疑問のほうが強かった。たとえばX10をサブカメラにして、X100や他の多くの一眼レフカメラと同時使用するときアスペクト比が違うと、フレーミングするときも、できあがった画像を並べて見たときも、どうにもこうにも違和感がある。

 X10では「3:2」のアスペクト比に切り替えることはできるが(X100では「4:3」モードは備えていない)、そうすると、せっかくの4000×3000pixelの約1200万画素の画像が、画面上下を“切り捨てた”4000×2664pixelの約1065万画素の画像になってしまう。ケチなぼくとしては、もったいないなあ、と……。


 いや、それはジョーダンとして、あの精密で素晴らしいデキの光学ファインダーの視野アスペクト比はといえば「4:3」なのだ。つまり「3:2」に切り替えてしまうと、せっかくの正確でデキの良い光学ファインダーで気分良くフレーミングができない。話はちょいと横道にそれるが、Nikon 1の新開発1型センサーのCXフォーマットのアスペクト比は、ニコンの既存のFX、DXフォーマットと同じ「3:2」なのだ。

 画面アスペクト比なんてそんな些細なことをナニを大業に、と感じておられるフレーミングを大切にしない人もいるだろうけど、それはともかく、X10を手にして使ってみると、そのカメラの仕上げも操作感も写りもあまりにもイイので、だからこそだッ、そうした“チョッとしたコト”がとても気になってしまう。
 おっと、ツッコまれないうちに言い添えておくが、画面アスペクト比「3:2」のカメラと同時使用せずに、X10単独で使うぶんには標準設定の「4:3」のままでどーってことないんですよ。
 ただし、X10の「4:3」アスペクト比には1つ“大きな欠点”があるのだが ―― ぼくは「それだけは許せんッ」と怒っているけど ―― 皆さん、ご自身で「発見」してください。

 というわけで来年発売予定のフジのミラーレス一眼のセンサーが「4:3」か「3:2」か、ぼくは興味津々だし、近々発表されるだろうキヤノンのミラーレス一眼のセンサー・アスペクト比も同様に気になる。