1 NIKKORズームレンズの不思議、その1

ニコン・Nikon 1 V1+1 NIKKOR VR 10~30mmF3.5~5.6

 タイのアユタヤにあるニコンのメイン工場が洪水で完全に操業をやめているという。数メートルもの冠水状態だとニュースで読んだ。アユタヤの工場ではD700やD5100といったニコンの主要機種、販売数量の多い交換レンズなどを作っている。ぼくは数回、そのアユタヤ工場に取材に行ったことがあるので状況がおおよそ想像がつく。気がかりでならない。
 ただ、不幸中の幸い、といってはなんなのだが、もうすぐ発売が始まるNikon 1の生産はアユタヤ工場ではなく中国の無錫(むしゃく)工場。だからNikon 1にかんしては製品の供給は問題ないと思う。

 ニコンは3月の東北大震災で仙台のマザー工場が大きな被災を受けた。ようやく立ち直りつつあるといときに、この洪水被害だ。とにもかくにも早い復旧を願うばかりで、ニコンがんばれ!


 ところで、そのNikon 1の交換レンズ用として、単焦点レンズが1本とズームレンズが3本の計4本が同時に発表された。1 NIKKORレンズである。焦点距離を2.7倍すると35mm判換算での画角相当になる。
 標準ズームレンズは10~30mmF3.5~5.6で、これは35mm判換算で27~81mm相当になる。外観はちょっと素っ気ないレンズだが、外観のイメージとは違って描写性能はとても良い(望遠ズームの30~110mmレンズの写りはもっと良い、ズームレンズとは思えないほどシャープな写りだった)。

 10~30mm標準ズームは、いわゆる沈胴式レンズである。ズームリングを回転すればズームが伸びて撮影スタンバイ状態になる。ただし、ズームリングにあるロックボタンを押しながらでないと回転しない。で、もとの沈胴状態に戻すときも、同じくロックボタンを押しながら回転しなければならない。押しながら回す、これがめちゃくちゃめんどう。ボタン押しの操作感もあまりよろしくない。

 なぜ、こんなめんどうなロック解除の操作をユーザーに強いるのか、それが不思議。ロックを付けた理由をいくら考えてもさっぱりわからないので、ニコンに聞いてみたのだけど、ちんぷんかんぷんな回答しか戻ってこない。ニコンのことだから、ナニかきっと大事な内緒の理由があるんだろうと想像するがそこがよくワカラン。
 というわけで「Nikon 1の七不思議」の1つにこれを加えたい。