1 NIKKORズームレンズの不思議、その2

ニコン・Nikon 1 J1+1 NIKKOR VR 10~30mmF3.5~5.6

 最近のデジタルカメラ用で、沈胴式のおもな標準系ズームレンズとしては、オリンパスPENシリーズ用の14~42mmズーム(28~42mm相当)、フジのX10の、こちらは固定式だが7.1~28.4mmズーム(28~112mm相当)、そしてNikon 1の10~30mm(27~81mm相当)などがある。前日の沈胴ズームのロック装置のつづき。

 PENの14~42mmの鏡筒にはロックボタンがある。ズームレンズを伸ばすときはロックフリーでそのまま回転すればよい。しかし、沈胴状態に戻すときにロックボタンを操作しないといけない。理由は広角端で不用意に沈胴状態に戻ってしまうからだ。14mm広角側で回転をストップしている。これを解除して沈胴状態に戻すときにボタン操作する。この操作がぼくは当初から不満で、広角端で回転が少し止まるようにクリックを強くしておけば済むことじゃないか、と。ちょうど「土手」を乗り越えるような構造にしておけばいい。

 すると、先日発表されたフジのX10では、そのぼくが望んでいた通りの方式で出てきた。X10の沈胴式ズームレンズにはロックボタンなんてヤボなものはない。フリーにズームリングを回転させればいいだけ。「土手」を乗り越えるときに少し抵抗がある。ちょっとチカラを入れて回転すればそのまま、スイッとズームが伸びて撮影スタンバイ状態になる。沈胴状態に戻すときも同じくそのまま逆回転すればいい。行きと戻るときの「土手」を乗り越える抵抗(重さ)を変えているのが心憎い配慮だ。
 いっぽうNikon 1のズームレンズはといえば、行きも戻りも、ロックを解除、ロックを解除でないと、どうにもこうにもならない。このことは前回のブログで言ったことだ。


 さらに、フジのX10ズームはズームリングを回転してズームを伸ばすと、同時にカメラの電源がONになる。もとの沈胴状態に戻すと電源は自動的にOFFになる。ごくごく自然な操作方法だ。
 PENの14~42mmはといえば、ズームレンズを伸ばそうが縮めようが電源スイッチのON/OFFはしない。これはコレで潔い(お世辞だ)。

 ではNikon 1の10~30mmはどうなのか。ロックボタンを押してズームを伸ばすと、X10ズームと同じように電源スイッチがONになる。うん、ここまではいいだろう。ところが、沈胴状態に戻してもなぜか電源はOFFにならない。ん? なぜ? 。電源をOFFにするには、そのつどカメラボディの電源スイッチを押す必要がある。これが大変にめんどうなのだ。

 なぜ自動的にOFFにならないのか。ぼくは理由をあれこれ考えたが、さっぱりわからない。きっと、あのニコンのことだから、うーんなるほどっ、と納得する理由があってのことだろうと、そう思ってニコンに問い合わせた。
 で、戻ってきた公式回答が、ジョーダンやめてよ、と言いたくなるようなシロモンだった。ここでは、ぼくとしてはニコンの名誉のために敢えてその回答を秘すことにしたい。
 というわけで、「Nikon 1の七不思議」のもう1つがコレ。