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がんばれカシオ、初心にかえれ

カシオ・EX-ZR15

 カシオのZR15は、28mm相当からの7倍ズームレンズを内蔵した約1610万画素CMOSのコンパクトカメラ。液晶モニターは3型46万ドット。手ブレ補正はセンサーシフト方式。フルHD動画撮影が可能。起動、AF、連写が速い。これがZR15のおもなスペックと特長。こう言っちゃあナンだけど、じつに平凡だ。連写スピードが高速であること以外、いまいち魅力に乏しい。
 ところが、だ。1つだけ、やったねカシオっ、いいぞっカシオと「絶賛」したい撮影機能を発見した。ワイドショット機能がそれだ。
 シャッターを押したままカメラをパーンすると自動的にパノラマ写真が撮れる、アレに似た操作を指示通りにおこなうだけで17mm相当の超広角写真が撮れてしまうというスグレもの。パーンするだけで上下左右の画像をスティッチングするというこの撮影機能は、デジタルカメラではたぶん世界初だろう。

 ワイドショット機能を選ぶと、カメラをタテ位置に構えるように指示が出る。モニターに小さな窓枠が表示されその中に向こうの景色が見える。ピントを合わせてシャッターを押し込む。あとは指示に従ってカメラを左右上下にパーンするだけ。
 以下、撮影方法。写したいシーンの真ん中あたりでシャッターを押し込み、まず左方向に。次に上にあがって右にターンする。突き当たれば下におろして、左方向、そして下。右にパーンしておしまい。と書くと難しそうだけど、数字の「2」を描くようにすればいいだけ。たったこれだけで、ZR15の28mm相当の画角ながら、17mm相当のウルトラワイド画角の写真ができあがる。


 上の写真がワイドショットの17mm相当のモードで撮影したもの。同じポジションから撮った28mm相当に写真はこんな具合だ。

 ワイドショット撮影は17mm相当のほか21mm相当の画角も選べる。それぞれカメラをパーンしている間、連続的に高速連写をしている。21mm相当モードのとき数10カット、17mm相当モードでは100カット近くも連写して、それをスティッチング処理している。パーンのスピードや振り方のウマいヘタで、ところどころ画像にズレが出ることもあるが、それはご愛嬌。ノープロブレム。
 ただ残念なことが1つだけ。できあがったワイド写真が、せっかくスティッチングして貼り合わせているのに1610万画素相当のサイズに「リサイズ」されてしまっていること。デカい画像ならデカいままで保存してほしかったぞ。

 それにしても、ZR15はコンパクトデジタルカメラとして外観デザインもスタイルもあまりにも古すぎる。外観、操作部やメニューのGUIなど、みれば見るほど「新しさ」が乏しい。正面から見ても横から見ても、ずーっと前の、数年前のカシオのカメラと変わらず同じ気がする。スペックを見てても、カメラを操作していても、ピントを合わせてシャッターを切っても、これ最新型だぞと言われても、にわかには信じられない。デザイナーに意欲がないのか、開発者にヤル気がないのか。

 こうしたことはZR15に限ったことではなく、最近のカシオのカメラすべてに言えることかもしれない ―― とんでもない方向に跳ねて行ってしまったTR100のようなカメラはあるけど ―― 。最新の全製品カタログを見ても、似たもの同士がずらりと並んでいる。ほんらいのカシオはこうじゃなかったはず。いったいどうしたのだろうか。カメラづくりの方向を見失ったのか、壁に突き当たってしまったのだろうか。
 コンパクトデジタルカメラは販売上もこれから大変な時代になる。よほど個性的、特徴的、独創的、そして機能的にも画質的も高性能でなければ見向きもしてもらえないだろう。カメラの低価格化という大きな壁もある。そうした難しい時代に向かっている。カビの生えかかった古くさいカメラづくりの体制をいまこそ、いったんチャラにして、カシオにはぜひ、がんばってほしい。

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