良いカメラだ

オリンパス・μ750
 このμ750は今年2月に発売された同じ710万画素のμ710のモデルチェンジ機種。外観デザインもボディサイズもほとんど同じだけれど、その“中身”はといえばめちゃくちゃ良くなっている(良くなってないところも、あるけど…少しだけね)。約2センチ5ミリの薄型ボディに、5倍ズームレンズとCCDシフト式の手ブレ補正機構を内蔵、それに加えて生活防水機能も備わっているのだから、これは今秋のコンパクトデジタルカメラの中では ―― オリンパスに限らずメーカーを問わず ―― 注目の機種のひとつだと思いますけどねえ。

 μ750のちょいと気になった点はといえば液晶モニターの見え具合。明るい戸外での視認性がよろしくないです。泣きたくなるほど、と言えば少し大袈裟だけど、ま、それに近い気分になったことが何度か。液晶画面上だけだけど高輝度部分でモアレ現象が見られるのも見てて気分よくないよね。液晶表示用のドライバがタコなんだね、きっと。オートISOのとき上限がISO400までというのもちょっと残念。このμ750は最高ISO1600までセット可能なのに、だからせめてISO800ぐらいまでオートISOで連動してくれればもっとブレの少ない写真が得られるのに。ISO800の画質は良いですよ、充分に許容範囲に入ってますよ、なにを怖がっておるのかなあオリンパスは、ほんと。


 シャッターボタンを半押しにしたときに液晶モニター画面にシャッタースピード数値を表示して欲しかったよなあ。こんなことどーってことないはずなのに、なににこだわっておるのかμシリーズにはシャッタースピード数値などの表示をムカシから出さない。シャッタースピードを知らないことでナニかメリットでもあるのか。表示して欲しいシャッタースピード数値を見せないで、どーでもいい(まったくほんとにどーでもいい)ヒストグラムなんぞ表示するんだからね。

 文句はこのへんにして、ふたたびμ750の素晴らしいことのハナシ。5倍ズームレンズがすごいじゃないですか。薄い小さい。たぶん、いわゆる一部レンズ群待避方式を取り入れているんだろうけれど(でないと収納時にあんなにも薄くできない)、いやそうじゃなくてぼくが注目しているのは両面非球面レンズ。両面の非球面レンズそのものは珍しくはないが(でも作るのは超難しい)μ750の5倍ズームに使用しているのは曲率が従来のとは大きく違う。曲率が高く、それにともなって製造の難易度ももっと高くなる。この高曲率の非球面レンズを使うことで、レンズ構成枚数を少なくしてこんなにも薄型で小型で高性能なズームレンズを作ることができたのだろう。逆光で少しフレアーが出ることもあるがおおむね描写は良い。
 CCDシフト方式手ブレ補正といい小型薄型高性能な5倍ズームレンズ内蔵といいISO1600までの高感度撮影可能なことといい ―― もう少し解像感を出して欲しいけれど ―― 、μ750は総合的にみてタイヘンに素晴らしい魅力的なカメラに仕上がっています。もしこのカメラが売れなければ、オリンパスの営業はよほどだらしない、てなことになるでしょう。

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL