リコンフィギュラブル、ってなんじゃらほい

カシオ・EX-ZR20

 というわけで、上位機種(エクシリムシリーズのトップモデル)のEX-ZR200に比べてスペックでは劣るものの、しかし実販予定価格(3月中旬発売)では店によっては1万円近くも高い“下克上カメラ”となる新型EX-ZR20の話のつづき。

 ZR20はデュアルCPUを採用していて、1つのCPUでは撮影を、もう1つのCPUには画像処理を分担させ同時進行で処理ができる。だから「快速で快適!」というわけ。デュアルCPUを採用しているコンパクトデジタルカメラて*カシオ以外にあっただろうか。ぼくは知らないなあ*(いわゆる一眼カメラではあるけれど)。贅沢なカメラだ。
 そのうえ、このCPUにはリコンフィギュラブルの技術が採用されていて、だから効率よく臨機応変に撮影と画像処理が同時に高速におこなえるんだって。リコンフィギュラブルってなに、ってシロートのぼくに聞かれても困る。以下、聞きかじりの知識だが、再構成可能技術ということらしく、つまりCPU演算処理を使用目的に応じて自在に切り替えて使う技術らしい。…よくわからん。

 だから、たとえば最高30コマ/秒の高速連写を生かして「HDRアート」の撮影を愉しむことができたり、暗い場所でも“明るく”撮れる「HSナイトショット」を可能になったというわけだ。

(*) あった…。オリンパスのSZ-30MR。オリンパスの皆さん、ごめんね。



 ZR20の、あれこれ山盛りてんこ盛りの撮影機能の中でちょっと興味があったのは「HSナイトショット」であります。むろん、以前にもここで紹介したけれど、カメラをパーンしながら撮影し超広角画角の写真を作り出す「ワイドショット」機能も大注目で、このZR20にも搭載されていて、それも愉しい撮影機能だけどそれにも増してHSナイトショットもおもしろい。

 似たような機能はZR200にも「HS夜景」のネーミングで搭載されているが、ZR20ではそれをさらにブラッシュアップして、より暗い場所でも、より明るく撮れるようになった。暗くて暗くて、とてもこんなシーンでは写らないよなあ、という場所でもHSナイトショットで撮れば、うぉっ、昼間じゃないかこれは、と思うほど明るく写る。
 高ISO感度と10コマ以上の高速多重露出をして、それを合成し1枚の画像に仕上げるもので、その技術そのものは珍しくはないが、ZR20で撮れる暗いシーンが尋常ではない。いくつかのシーンで撮ってみたのだけど ―― 都会の中で暗い場所を見つけるのは、ほんとタイヘンだよね、そのことにあらためて感心した ―― それはともかく、いやはや明るく写る。(上の写真は、裏通りのそのまた裏通りの、ほんと暗い場所なんですよ、Exifデータによると、ISO感度は12800、1/15秒、F3.3)

 つまり、あまりにも明るく写りすぎて、暗いシーンの雰囲気なんてなーんにもなくなっちゃう、ということに不満を感じたわけですよ。暗いシーンは、やはりそれなりの「暗さ」の写真に仕上がらないとオカシイと思う。
 暗くても、ナンでもカンでも明るくくっきり写った写真に仕上げるというのも、それはそれでアリだろうけど、しかし「写真」はそういうもんでもない、とぼくは考えるんだけど、どう思いますかカシオの担当者の皆さん。