デザインに不満もあるけれど良くできたカメラだぞ

オリンパス・OM-D E-M5+M.ZUIKO DIGITAL12ー50mmF3.5~6.3 EZ

 OM-D E-M5を使って“感心”したことは、EVFファインダーの視認性の良さもそうだけど、画質、AF、そして連写性の良さだった。階調描写性は良い、素晴らしい解像描写力がある、高感度の画質も良い。
 AFは、ほんとに高速で確実にピントが合うようになったし、連写性能も飛躍的に良くなった。AF-Cと連写を組み合わせることで、コントラストAFのカメラとしては初めて(と、言ってよいだろう)、位相差AF“並み”の連続動体予測AF撮影ができるようになった。これで、同じマイクロフォーサーズのパナソニックのカメラとの「差」が、さらに広がってしまった感じ。

 しかし逆に、うーんここはもうちょっとナンとかして欲しかったぞ、と感じたこともあった。おもに外観デザインと一部の操作類の仕上げ。
 具体的に言えば、シャッターボタン回りの2つのダイヤルのデザインをもっとカッコ良く仕上げてほしかった(ペンタックス・K-01のそれと見比べてほしい)。ボディ外装に、せっかくマグネシウム合金を使用しているのにその質感がほとんど感じられない。まるでプラスチックのような材質感の仕上げになっているというのも、かえすがえすも残念だったこと。デザイナーは(あれこれ言いたいことはあるだろうけど)、おおいに反省してほしいなあ、ほんと。


 ボディ左のモードダイヤルはロック機構がないから、カバンから出し入れするときに不用意に動いてしまっていることがあった。そうした“失敗の原因”を避けるためにも、せめてダイヤルを固く(重く)するとか、賛否両論は承知の上だがロック機構は必要だったのではなかったか、PENシリーズのカメラじゃないんだから。
 カメラをホールドしたときに、ちょうど親指の位置にある、いささかみっともない格好をしたゴムの“指あて”は、それを見るたびにがっかりする。確かに機能的な役目をはたしているだろうけど、これはどうみてもスマートとは言い難い、デザインされていない。

 以上、イバったようなモノ言いで、すまん。外観のデザインや一部の操作部については、ひとそれぞれ好みもあるだろうし、そんなものだ、と諦めればすむことで、あまり重箱の隅をつつくようなことはしたくない。小さなことはさておき、E-M5は総合的に見れば、コンパクトにじょうずにまとめてデザインしていると思う ―― 画質的にも機能的にもとても優れたカメラなので、余計にそんなことを感じるのかもしれない。

 新開発の5軸式の手ブレ補正は、課題も残る中で思い切ってよく採用した。難しい開発をがんばったよなあと感心、感心であります。そのブレ補正は、これまたよく効く。4段半ぐらいの効果が得られたときもあった(タナカ比)。とくに回転ブレ補正の効きは、動画撮影をしたときに、おおっ、と声が出るほどに感動した。まるでNHKの「世界ふれあい街歩き」のシーンのように、歩きながらもブレのほとんどない動画が、OM-D E-M5を片手で持ちながら鼻歌交じり歩いても同じように撮れる(少し大袈裟か)。