デジタルレンズオプティマイザ・その2

キヤノン・EOS 5D Mark III+タムロン・SP24ー70mmF2.8 VC

 デジタルレンズオプティマイザでデジタル処理が可能な画像ファイルは、当たり前だがキヤノンのカメラ、キヤノンのレンズで撮影したRAWファイルに限定される。
 じつは、正直いうと、デジタルレンズオプティマイザ処理ができるのは、EOS-1D Xと5D Mark III 以降の“新型EOS”で撮影したものでないとダメだとぼくは思い込んでいた。つまり、その2機種以前のカメラは、面倒みません、新型カメラを買ってください、という ―― いかにもキヤノンらしいじゃないですか ―― ことなのかなと。

 しかしそれはぼくの勝手な思い込みでした(ごめん)。古いEOSで撮影したRAWファイルでも(そして対応レンズで撮影したものであれば)、デジタルレンズオプティマイザで処理ができて画質を向上させることができる。キヤノン、エラいじゃないですか。
 このデジタルレンズオプティマイザの効果はてきめん。すごい、素晴らしい、感動的。ヘボなレンズで撮影したヘボな画像が、うわぁと叫びたくなるほどの良好な高画質になる(ヘボなレンズほど感激する度合いは強い)。


 いままでハードディスクの肥やしにしかならなかった古いRAWファイルがようやく役立つ時が来たと言ってもいい。
 ただし、キヤノン製以外のレンズを使って撮った画像についてはデジタルレンズオプティマイザの対象外になることだ(当たり前といえば当たり前だよね)。つまり、タムロンやシグマ、トキナーなどのいわゆるサードパーティー製のレンズは、EOSを使って撮影したとしてもデジタルレンズオプティマイザの「恩恵に浴する」ことがいっさいできない。

 こうした“自社製品囲い込み”は ―― 交換レンズはボディと違って収益率も大きいからとくに ―― キヤノンに限らず他のカメラメーカーも近い将来、もっと厳しくやってくる。だから必然的に、タムロンもシグマもトキナーも、いま以上に機能を工夫しつつ正攻法でレンズ性能やレンズづくりの技術を向上させていかなくてはならない。ますますレンズ専門メーカーにとっては大変な時代になってくるだろう。