手のひらに隠れる600mmレンズ・その2

オリンパス・OM-D E-M5+トキナー・Reflex 300mmF6.3 Macro

 ほら、こんなにちっぽけなレンズなのだ。

 だけどその描写は、厳しく見れば ―― やはり反射望遠式のレンズだから仕方がないのだけど ―― いまいちシャープさに欠ける。ややフレアーが目立つ傾向もある。解像力は、屈折型レンズに比べるとだけど、どうしても見劣りがしてしまう。
 とはいえ、いっぽうでは超小型軽量でコンパクト(ポケットにも入る)、最短が80センチ(超望遠マクロレンズにもなる)、低価格(実販で約3万5千円以下だ)という“長所”もある。こうした“長所”と“短所”をよく理解した上で使いこなすレンズである。

 超小型軽量を生かし、手持ち撮影でこのレフ300mmを気軽に使いこなすには、手ブレ補正の機能は必須だ(もちろんレンズ内には手ブレ補正の機能はない)。つまりオリンパスのような(とくにOM-D E-M5のように優秀な)ボディ内手ブレ補正のカメラとの相性がすこぶるよいということ。
 絞り値が固定式だから、撮影シーンによっては露出オーバーになる。だからNDフィルターが必要なときもある。既存の反射望遠レンズでは差し込み式のフィルターソケットを備えていたものも多かったが、このトキナーレンズにはそれがない。NDフィルターは通常のフィルターセットと同じようにレンズ前面に取り付ける(フィルター径は55mmなので入手しやすいだろう)。


 ピント合わせは、コツを掴むまでチョッと苦労するかもしれない。ピントリングの操作感はとても滑らかで好感触なのだが、非常に「デリケート」である。とくに10~20メートルを越える遠距離撮影では、ピントリングをほんのわずか動かすだけで大きくピントがズレる。
 ピントを合わせたらピントリングからそーっと指を離すことだ。不注意に指がちょっとでも触れたりすると、それだけでピントがズレてしまう。ピントリングを握ったまま撮影することは避けたほうがいい。

 OM-D E-M5には優れた手ブレ補正の機能を備えているので、このレフ300mmはもっぱらそのカメラを使って撮影をした。もし、皆さんの中でぼくと同じようにOM-D E-M5を使って撮影をするのであれば、以下のカスタマイズをしておくと、よりいっそうラクチンにピント合わせして撮影できるかもしれない。
 まず、画面拡大モードをファンクションボタン(Fn1またはFn2)に登録しておく。つぎに、シャッターボタンを半押しすると手ブレ補正をONにできるようにカスタマイズする(残念ながらPENシリーズではこれができない)。

 こうすれば、カメラをホールドしたままファンクションボタンを押すだけで画面拡大モードに切り替わり正確にピント合わせができるようになる。さらに、シャッターボタンを半押しすれば手ブレ補正が働き、画面が大きく小刻みに揺れることがなくなりピタリと落ち着く。ピントが大変に合わせやすくなりますぞ。