JPEGで撮るな、がまんしてRAWで撮れ

シグマ・DP2 Merrill

 DP2 Merrillは、旧型DPシリーズのカメラと比べると画質も操作性も飛躍的に良くなった。このことは前回のブログでも述べた。しかし良くなったとはいえ、シグマのデジタルカメに脈々と受け継がれているカメラ自身の野放図さと自虐性と自己破滅性が完全になくなったわけではない。だから使いこなすには、時としてだが、それなりの覚悟と忍耐は必要である。

 たとえば、以前のように誤測距することはなくなったのはすばらしいことだけど、依然としてAFスピードはめちゃくちゃ遅い。AF測距フレームが大中小に切り替えられるようになったのもシグマにしては快挙だ。しかし通常撮影では「中」を選んでおけばいい。「大」は正確なピント合わせのためにはおすすめしない。「小」は特殊な撮影のときを除いて使用しない方がいいだろう。


 相変わらずAWBは不安定だけど、これも以前の機種に比べれば格段に安定している。ただ、これまた相変わらずなのだけど“気持ち悪い”グリーンかぶりが見られるのは困ったものだ。もし、DP2 Merrillをフィルムカメラライクに使うのであれば、AWBよりもデーライトモードに固定して使うことだ(それでもグリーンかぶりがなくなるわけではないが)。でも、リバーサルカラーフィルムのような、そのヘンなグリーンかぶりなどは期限切れ間近なときのコダクロームフィルムのような味わいもあって、懐かしい感覚で撮影が愉しめる(やけっぱちぎみ)。

 JPEG、RAW、JPEG+RAWで撮影し記録ができるが、より高画質を望むならJPEG撮影はおすすめしない。RAWで撮っておき、めんどうだけど専用のRAW処理ソフトでワンカットづつ「現像処理」をしたほうが幸せになれる(詳しい説明は省略)。ISO感度はISO200がおすすめ。高感度はぎりぎりISO400までで、それ以上の感度は、もともとこのカメラには「なかった」ものと考えておくべきだ(ISO3200もISO6400も、グリコのおまけよりもひどい)。
 もう一回だけつづく(次はイイ話)。