一期一会

キヤノン・IXY DIGITAL 900 IS
 風景写真を撮る人の中には、光の状態が(その人にとって)いちばんいいときになるまでじっと我慢強く待つ、少しでも良いアングルを求めて艱難辛苦し最高の(と思われる)場所を求めて歩き回る人もいる。ほんと、エラいなあと思う。ぼくのごときは、もともといい加減で我慢をしない(できない)タイプであるからして、風景自然ネイチャーはすべて、見たときが最上、一期一会、初見がいちばん新鮮、と割り切っていて、あっキレイっ、、おっイイなあ、と感じればさっさと写してしまってそれで満足。「もう少し先に行けばもっと美しい写真が撮れるのに…」と言われたこともあるけれど、いいのいいの、いま見たものが美しければ(ぼくにとって)それでいいのっ。先まで行くなんてことやってればキリないじゃない。ずーっとその先の先に向かって歩き続けなけりゃならないじゃないか。
 風景写真も街角スナップ写真も、つきつめれば同じことじゃないのかなあ。そこの横丁を右に曲がるか左に曲がるかで、出会う被写体が違う。ああ右に曲がらずに左に行ったほうがもっといい被写体に出会えたかも、なーんてことは、いままで考えたこともない。一期一会。風景写真もスナップ写真も偶然と出会い。人生も偶然と出会いの連続。チャンスを求めてじっと待つということも ―― まったくやらない、というわけではないけれど ―― やらないなあ。だから、自分でいうのもナンなのだけれど、ぼくの撮影はじつに速い。えっタナカさん、もう終わったの、なんて言われることがよくある。ハヤい、ウマい、ヤスい。これが職業写真家としてのぼくのモットー。とは冗談だけど、ほんとは、ぐずぐずと撮影をしていると「被写体が腐ってくる」ような感じがしてイヤなのだよ、じつは。ぐずぐずした撮影の様子は見ていると、それだけでいらいらしてしまって健康に悪い。


 ちょっと気が早いけれど今年、2006年のコンパクトデジタルカメラのベストスリーを、と言われれば迷うことなくこのIXY DIGITAL 900 ISを挙げます。たぶん、誰が買っても悔やむことのないカメラでしょうね。良くできています。
 内蔵ズームレンズは、IXY DIGITAL待望の28mm広角からで望遠側は105mm相当までの3.8倍ズームであります。ディストーションはそれほど目立たず、画面周辺部の描写もこれならかなりイイほうじゃないか。なによりも“これは素晴らしいぞ”と誉めたいのはIS内蔵であること。そしてISO1600までの高感度撮影もできること。ISO1600の画質は、ISO800のそれに比べるとかなり“見劣り”はするけれど、いいんですよソンなことは。ぼくがキヤノンを誉めたいのは、ソノ画質でも敢えてISO1600を選べるようにしたということです。そのキヤノンの勇気をたたえたい。たぶん、ISO1600の画像を見て、ノイズ症候群のバカタレどもはあーでもないこーでもないと言うんでしょうけどほっときなさいそんなもん。ISO1600はともかくとして(他メーカーと比べても確実に上位にランクされる)ISO800までの画質がバツグンによろしい。ノイズを無理矢理にツブそうとせず、解像感やシャープ感を優先させる“正しい画像処理”をやっていて、だからその画像がなんとなく銀塩写真ふうに立体感のある描写になっております。
 そのほか、サングラス人物や少し横顔人物、印刷されたイラストの顔にもピントを合わせる顔優先AF/AEや、カメラを縦位置に構えて縦位置構図で動画撮影ができる、とても安定したオートホワイトバランスモードなどなど……と、本日は饒舌になりすぎました、続きは次回に。

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