口径食とスポットフレアーがないレンズ

オリンパス・OM-D E-M5+M.ZUIKO DIGITAL ED60mmF2.8 Macro

 開放絞りでも、口径食が大変に少ないレンズである。画面周辺部の点光源のボケが半月のお月さんのように、まん丸なボケに写ってくれない現象を口径食という。レンズ周辺部から入ってきた光が鏡筒内部などでケラれて半月状態になってしまうからだ。口径食はそれが原因で、画面周辺部で充分な光量が確保できず、そのために周辺光量不足がおこってしまう。ついでながら、周辺光量不足になる原因は口径食のせいだけでなく、いわゆるコサイン四乗則(ネットででも調べてね)の影響にもよる。ともに開放絞り値のときほど目立つ、絞り込めばだんだんと目立たなくなる。
 ところがこの60mmマクロは、レンズ鏡筒がとても細いし、ちょっと長めの鏡筒だけど開放F2.8でも絞り込んでも点光源はキレイな丸ボケになる。これ、写した写真を見て意外と気持ちよろしいです。


 解像描写力も優れていて、適度なコントラストもある。色にじみが少なく、ヌケの良いシャープな描写をするマクロレンズだ。
 マクロレンズの撮影で発生しやすいスポットフレアー ―― 黒っぽい被写体を逆光などで撮ると画面の中心部あたりに丸いフレアーが発生する現象 ―― それがほとんどなく、そのため逆光で黒い被写体を拡大撮影しても大変にクリアーな写真が撮れる。マクロレンズ選びではスポットフレアーが出やすいかどうかのチェックは、解像描写性能以上に重要なポイントだ。
 とてもソンなふうには見えないが、防塵防滴仕様になっている。OM-D E-M5と組み合わせれば、小雨の中でも豪雨の中でも気にせずに撮影が愉しめる。ネイチャー写真用としてだけでなく、オールラウンドに使える万能レンズではなかろうか。
 上の写真はアートフィルターの「デイドリーム(DAY DREAM)」で撮影。