AFは速いし迷わない

オリンパス・OM-D E-M5+M.ZUIKO DIGITAL ED60mmF2.8 Macro

 マクロレンズを使っていてイラつくのはAFスピードが遅いことと、いったんピンボケになると頻繁に無限遠から至近までフォーカをサーチングすること(ピントを探すために行ったり来たりすること)だ。タチ悪いAFマクロレンズになると、何度も何度もサーチングした上で結局ギブアップ、測距不能ということも多い。仕方なくMFにしてピント合わせする。これにはうんざりしますね。
 ところがこの60mmマクロは、そうしたことが原因によるイラつきをほとんど感じさせないのだ。AFスピードも速いし大きなサーチングもめったにない。AFから、やむなくMFに切り替えるといったこともない。

 無限遠にピントを合わせてからすばやく近距離にピントを合わせようとしても、AFに迷うこともほとんどない。ほぼ"いっぱつ"でピントを合わせてくれる。使っててじつに気持ちいい。コントラストAFでピント合わせするにはどうしても避けられないウォブリングの動きをごくごくわずかにして、かつ大変に高速作動させているからだろう。


 とは言っても、やはり通常のレンズと違ってマクロレンズは測距距離範囲が広いからピントのサーチングは大きくなる。そこで必要となってくるのがフォーカスリミッター機構である。ピントが合わせられる距離範囲を限定しておくことでピントのサーチング幅を短くして、それにより測距スピードを早める。その設定スイッチがレンズ鏡筒に設けられている。

 フォーカスリミッターのポジションは、標準ポジションの「0.19m~無限遠」(0.19mが最短撮影距離)のほかに、近距離撮影をしないときの「0.4m~無限遠」、至近撮影だけをおこなうときの「0.19m~0.4m」が選べ、さらに「1:1」のポジションも設けられている。この「1:1」はダイヤルを回転するだけで、すばやくピント位置が最至近距離の0.19mにセットされるというもの。MFのときも動作する。
 このダイヤル(操作しづらい)とフォーカスリミッターのポジション(レイアウトがヘン)に少し難ありだったけど、ま、それはともかく、「1:1」のモードは瞬時に最短撮影距離にピントがセットできて、これ、実際使ってみると意外に便利でありました。