レンズだけどレンズではないレンズ

オリンパス・PEN Lite E-PL5+ボディキャップレンズ15mmF8

 ボディキャップレンズ(BCL-1580)はマイクロフォーサーズ用の交換レンズとしても使えるが、交換レンズではない。これをオリンパスは M.ZUIKO DIGITAL交換レンズシリーズの1本とは認めず、そのレンズカテゴリーではなくカメラケースやグリップなどのアクセサリー類のひとつとして販売する。
 カメラアクセサリーなのだけど、通常の交換レンズと同じようにピントを合わせて撮影して写すことができる。そして"意外なほど"良く写る。写りの話は後日ということにして、その「描写性能」は、オモチャレンズよりも少しマシな程度、とはじめから覚悟して使うととても幸せになれる(たぶんめちゃくちゃ幸せを感じるだろうけど)。価格は実販で約5千円ぐらい。

 「交換レンズではない」とオリンパスが言っている理由は ―― でも、このボディキャップレンズにははっきりと「OLYMPUS LENS」と明記されていて多少の矛盾はあるけれど ―― マイクロフォーサーズの規格を満たしていないからだ。公表はされていないがマイクロフォーサーズシステムにはムツカシイ規格がごっそりとあって、その規格に正しく合致してなくてはならない。そういうキマリがあるのだ。マウント規格の一部は満たしているので(しかし電子接点はない)マイクロフォーサーズのカメラには取り付けることができる。15mmF8相当の撮影レンズとして使える。


 焦点距離は15mmなので35mm判換算で約30mm相当の画角のレンズとなる。3群3枚のレンズ構成で、開放F値はF8の固定式である。ピント合わせは(当然ながら)MFのみ。ボディキャップレンズの厚みは9ミリ。重さは22グラム。
 以下の解説を読む前に、この写真を見ておくとわかりやすいかも。

 レンズ ―― 正しくは「ボディキャップレンズBCL-1580」なのだけどじゃまくさいのでレンズという ―― の前面に小さなレバーがあって、これをスライドすることで内蔵バリアーが開く。同時にピントは無限遠にフォーカスにセットされる。さらに、そこから少しレバーを移動させると微かなクリック感があって、その位置がピント約3メートル。レバーをめいっぱい動かして止まったところが最短撮影距離の0.3メートル。
 もちろん、無限遠位置から最短の0.3メートルまでの間でレバーをウマくコントロールすればMFで"正確に"ピントを合わせて撮影することもできる。液晶画面の拡大表示機能(LV拡大モード)を利用すれば、とくに近距離撮影のときなど正確にすばやくピント合わせをして撮影を愉しむこともできる。