そりゃあ文句なしにK-5 IIsのほうがおすすめ

ペンタックスリコー・K-5 IIs+DA☆50~135mmF2.8ED IF SDM

 K-5をマイナーチェンジしてK-5 IIになると聞いたとき(はじめ、2機種あるとは知らなかった)、「えっ? いったいどこを変えるのか」と不思議に思った。というのも、いま使ってるK-5に、ぼくとしてはコレといった不満はない。とてもバランスのとれた ―― 画素数や画質やボディサイズやその他の撮影機能などなど ―― カメラで使い勝手もすこぶる良いに、と思っていた。マイナーチェンジというのも解せなかった。やるんならフルモデルチェンジではないか、と。ちまちました部分変更して総合的ないいバランスが崩れてしまうのはイヤだなあ…そんなふうに考えた。
 で、新型K-5 IIを見せてもらったら、なーんだ、K-5 IIsという隠し球があったのか。

 旧K-5からのマイナーチェンジ部分は「たった2つ」しかないが ―― 期待以上のデキの良いマイナーチェンジだったけれど ―― いや、そんなことよりも、ローパスフィルターを取り外してしまったK-5 IIsのほうにいっきに注目してしまった。ペンタックスもいつかはやるだろうと、うすうす感じてはいたがこんなカタチで、つまり、マイナーチェンジに紛れ込ませてやってくるとは思いもしなかった。


 ボディ外観はもちろん、ほとんどの撮影機能や機構は旧K-5そのままにして、はっきり言えば旧K-5からローパスフィルターを取ってしまった"だけ"のマイナーチェンジ、ではあるが、しかし印象としてはフルモデルチェンジしたかのように思わせてしまう。ウマいやり方だ。
 コストを(ほとんど)かけずに"モデルチェンジしたみたい"なもんだ。キヤノンやニコン、ソニーのように潤沢な開発資源も資力も持たないペンタックスが「アイディアで勝負」したようでもある。

 エラそうに言うつもりはまったくないけれど、ぼくは昨年、「来年のデジタルカメラは高画質がキーワードになるぞ」と予言していた。その通りに、カメラだけではなくレンズも含めて高画質化につき進んでいるが、カメラの高画質化にとって必要な条件は、1つは高画素化、もう1つはローパスフィルターレスだろう、とも予想していた。とくにローパスフィルターレスは(さまざまな理由や要因があるのだが)いっきに進むだろうと。ソコを見逃さずペンタックスはうまーく、機を見て敏にK-5 IIsを発表した。

 K-5 II/K-5 IIsについては、おいおい、使ってみた感想を述べるつもりだが、このK-5 IIとK-5 IIsの2機種で注目すべきは文句なしにK-5 IIsのほうで、ぼくはK-5 IIにはいまのところあまり興味も魅力も感じていない。