フェイスキャッチテクノロジー

キヤノン・IXY DIGITAL 900 IS
 900 ISに内蔵の28?105mm相当の手ブレ補正付きズームレンズの描写を「画面周辺部の描写もこれならかなりイイほう」と昨日、述べましたけれど少し言葉足らずでありました。28mm側の広角端をのぞけば、との“但し書き”を加えるべきでしたね。というのも、画面四隅のほんの端っこだけがまるで指先で押しつぶしたように画像が流れる。ぼくが使わせてもらった900 ISの画像は画面右端に顕著にこの現象が見られた。この画面四隅の画像流れは同じく28mm相当のズームレンズを内蔵していたPowerShot S60あたりにも見受けられたもので ―― それが根本的に改善されていないのがちょっと残念ではありますけれど ―― キヤノンのコンパクトカメラ用レンズの“悪いクセ”のようです。さらに厄介なことに、この周辺部の流れは絞り込まれても解消されることはない。だから球面収差とかIS内蔵だからとかそういうもんが原因ではなさそうだ。
 と、いったところで、ぼくの900 ISの評価は変わりません。2006年度コンパクトデジタルカメラベストスリーに挙げられるカメラだと思っています。カメラは総合的に判断して良し悪しを決めなくちゃいけません。ある一部分の現象だけを捉えて全体を否定したり肯定したりするのは短絡的すぎますよね。でも、この画像流れさえなければ、2006年度ベストワンだったかもしれませんけれど。


 900 ISに搭載の顔認識撮影モードは ―― キヤノンではこのことを「顔優先AF/AE」とか「フェイスキャッチテクノロジー」とか言ってます ―― ニコンやペンタックスのように他社との共同開発じゃあないだろうかとちょっと疑問に思っていたのですが、あらためてキヤノンに確かめたところはっきりと「独自開発による技術」であるとのことでした。なお、フジの顔認識は(顔キレイナビ)も独自開発で、キヤノンもフジもIC化させていわゆるハード処理をしている。フジの場合は独立した顔認識用のICチップを作ってそれをカメラに内蔵させている。いっぽうキヤノンの場合は今回の顔認識撮影モードを備えたカメラ ―― 900 IS、1000、L4、そしてG7 ―― は映像処理エンジンのDIGIC IIIに入れ込んでいる。
 カメラの標準設定として顔認識撮影ができるモードになっているのがキヤノンの大きな特徴。その自信のほどがうかがえる。つまりカメラを購入して電池を入れてメインスイッチをONにして人物にカメラを向けると顔を認識してそこにピントが合う。もしカメラを向けた被写体に人物がいなければ自動的に9点AiAFが働いてそれでピントを合わせてくれる。もちろん、ディフォルト設定の顔認識モードをキャンセルしてスポットAFに切り替えて撮影をすることもできる。人物の顔の認識率は極めて高くスピーディー。ただし残念なことに犬やネコなど人間以外の顔を認識してくれない。今後の大きな課題でしょうね。

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