AF性能がだいぶ良くなったね

ペンタックスリコー・K-5 IIs+DA15mmF4 ED AL Limited

 新K-5 II/K-5 IIsで、旧K-5から改良された点は2つ。1つはAFモジュールを新設計しなおしたこと。もう1つは液晶モニターにギャップレス構造を取り入れて反射を少なくし視認性を向上させたこと。そのほかに、わずかだが画質を向上させたこことがあるがこれは小さな目立ちにくい"改良点"だ。
 新設計のAFモジュール(SAFOX X)の採用による恩恵は、低輝度側の測距可能範囲がマイナス1EVからマイナス3EVにまで広がり暗所での測距性能が向上したことと、従来のF5.6光束対応に加えて新しくF2.8光束にも対応して測距精度を高めたことの2つ。

 マイナス3EVの"暗さ" ―― ISO100で、F1.4レンズ開放で、15秒露光して、ようやく適正露出の写真が得られるほどの暗さ ―― でもピントが合わせられるようになったことが、K-5 II/K-5 IIsを使ってみて、もっとも実感できる進化だろう。薄暗いシーンでのAF測距が、K-5とはゼンゼン別もの、といった印象を受ける。
 ちなみに、マイナス3EVまで測距可能な位相差AFを備える一眼レフカメラは、このK-5 II/K-5 IIs以外には、まだ未発売のキヤノン・EOS 6Dだけ。ニコンD4やキヤノンEOS-1D Xでさえマイナス2EVまでだ。


 F2.8光束に対応してピントの精度が向上したのだけど、これを利用するには条件が2つあって、1つはF2.8よりも開放F値の明るいレンズを使用する、もう1つは11点AF測距ポイントの中央1点だけに限定してピント合わせをする必要がある。
 マイナス3EVとF2.8光束の対応によりK-7からのAFの「ウイークポイント」がだんだんと解消されていっているようだ(ライブビュー時のコントラストAFは充分に"早い"と思う)。今後の課題としては、F2.8光束対応の測距ポイントをもっと増やしていくことと、超音波モーター(SDM)内蔵レンズのAFスピードアップしていくことではないだろうか。

 そうそう、忘れたけどAF関連でもう1つ、K-5 II/K-5 IIsで新しく追加された機能がある。トラッキングAFが可能な「セレクトエリア拡大」のモードがそれ。この機能はすでにK-30に採用されているモノで、あちこちに高速で動き回る被写体をピントを合わせながら連続撮影するのに便利な機能。

 ただしこの機能は、従来のシステムを保ったまま"無理矢理"搭載したためだろうか設定方法が少し厄介。(1)メニュー内のセレクトエリア拡大モードにチェックを入れること、(2)AFエリア選択モードを「SEL」にセットすること、(3)AF-Cを選んでおくこと、この3つが必須設定項目となる。設定がめんどうなことはしょうがないとしても、この大切な設定方法が使用説明書に詳しくわかりやすく書かれていない。おいっ、不親切だぞペンタックス、と怒りたくもなりますね。