京都・下鴨神社・糺の森(ただすのもり)

ペンタックスリコー・K-5 IIs+DA15mmF4 ED AL Limited

 あるとき、ペンタックスリコーの画像処理担当者にぼくが珍問をした。
 「かりにだけど、1628万画素のK-5 IIからローパスフィルターを外してしまう、すなわちK-5 IIsにすることで、解像感は何万画素ぐらいアップしたことになるのだろうか?」と尋ねた。ベース画素数が1628万画素の機種限定での仮定の話である。
 こんな質問、ぼくは一笑に付されるかと思ったのだが、彼はすぐさま電卓を取りだしてしばらく計算をしてくれた。「だいたい200~300万画素、増えたぐらいの解像感が得られます」と、きっぱりとと言ったのには驚いた。

 ここで誤解のないように言っておくが、この解像感というのは「見かけ上の解像感」であって「数値的な解像力」ではない。
 それを承知の上で、ということにして、K-5 IIsではローパスフィルターを外してしまっただけで「約1900万画素相当」の解像感のある画像が得られると考えても、あながち大ハズレではないのではないか。(3630万画素のD800とD800Eでも、それと同じような計算ができるかもしれないが、このへんは専門家でないとナンとも言えない)


 で、実際にローパスフィルターありのK-5 IIとローパスなしのK-5 IIsを同じ条件にして ―― ここがムツかしいのだが、同じレンズ同じ露出値はもちろんだが、ぼくが試した比較撮影ではできるだけ良いレンズを使用して、三脚を使い、AFをキャンセルして、MFにして、ライブビューの拡大モードを選んで慎重に同じ位置にピントを合わせ ―― こうして撮り比べてみると(上記の計算通りかどうかは確定できないけれど)明らかにK-5 IIsのほうが細かな部分まで描写されていて解像感があった。

 かって、同じような方法で比較撮影をしたニコンD800/D800Eよりも、今回のK-5 II/K-5 IIsのほうが解像感の「差」があった。D800/D800Eのほうは約3630万画素という高画素であるため、もともと高い解像感(解像力)を備えている ―― D800/D800Eに備わっている解像のポテンシャルが高い。おそらく、そのためにローパスフィルターあり/なしで明瞭な「差」がなかったのかも知れない(むろん、よく見比べれば「差」があることは歴然とした事実だけど)。
 つまり、K-5 II/K-5 IIsは画素数が約1680万画素"程度"だったからこそローパスフィルターあり/なしの解像描写の違いがはっきりと出てきたのではないだろうか、とぼくは推測をしております(科学的な根拠はなにもないけど)。