わざとエイジングした特別仕様

ペンタックスリコー・PENTAX MX-1

 このカメラ、ちょっとした紆余曲折があって(いや、確かなことは知らないけど)、結局、国内でも販売することになった。
 今年、春のCP+で参考出品して「予想外」の注目度があって、こりゃあイケる、と見込んだのだろうか。すでに5月上旬から発売が始まっていて、実販価格は大型量販店で約4万8千円ぐらい。海外はブラックとシルバーがあるが国内はブラックのみ。
 そのブラックモデルを貸してもらった。

 この写真を見ればおわかりのように、貸してもらったMX-1はいかにも使い古した雰囲気がでるように"わざと"ペイントを剥がして仕上げた「特別モデル」だ ―― ペンタックスのデザイン部の人が実際にペイント剥がれした古いカメラを参考にしつつ(不自然にならないように)、キメの細かなサンドペーパーで仕上げたものらしい。もちろん特別非売品。



 せっかくの新品カメラを、なぜこんなふうにハゲチョロに仕上げたのかは、このMX-1のボディ外装に真鍮(BRASS)を使っていてその黄色っぽい金属地肌が少し見えたほうが、おおっ使い込んでいるな、と見えなくもない、まあそこを狙ったというわけ。ウケ狙い、というと語弊があるか。
 真鍮金属の外装はカメラの上部と下部。

 カメラ外観のデザインは、うーん、ぼくは、はっきり言ってダサいと思う。
 いやしかし、このダサさが、この昭和中期のスタイルが、イイっというかたもたくさんおられる、ということを漏れ聞いた(蓼食う虫も好き好き…か)。たしかに、いまあるスマートなデザインのカメラとは"一線を画す"印象もなくもなく、そこがまた、イイのかもしれない。
 ところが、外観デザインからはちょっと意外な感じがするほど良く写る。オリンパスのXZ-2と比べると、レンズはほとんどそっくりなのに描写はMX-1のほうがシャキっとして切れ味も良い。