デザインのダサいカメラがウケる時代か

ペンタックスリコー・PENTAX MX-1

 ボディ外観デザインは「ダサい」とぼくは感じるけど、それが「悪い」とは思わない。その「ダサさ」が逆に、いま、という時代に受け入れられる余地(すき間)がありそうだからだ。ペンタックスはそのあたりをキチンと見抜いて、確信犯的にダサいデザインを狙ったのだろうか。

 目から鼻に抜けるようなスマートでスキのないデザインのカメラばかりの中にあっては、こうしたオッサンっぽいデザインのカメラのほうが、ココロの反動として「新鮮」に感じる人もいるかもしれない。だからこそ、そういう"新しい時代の人たち"に、部分的にペイント剥がれがあったり、非都会的なカメラ外観にも惹かれるのかもしれない。
 そのへんのことは、古い時代のぼくのようなオジサンにも、なんとなくわかるような気もする。古いけど新しい、ヘタだけどウマい、ってのがあるじゃないですか。

 ところが、ペンタックスはそこまで考え抜いてMX-1をデザインした…とは、とても思えないところもなくもない。そのひとつがこれ


 ストラップに吊したMX-1が、まるで顎をしゃくり上げたように、ふんぞり返ったような姿勢になっている。こんなの、こんな不格好なの、ありえない。
 歴史あるカメラメーカーのやるこっちゃない。ストラップを持ってカメラを吊したら、姿勢良く真っ直ぐになるのがフツーだ。百歩譲って、わずかにうつむき加減になるぐらいでもいい。それがどうだ、このMX-1は。デザイナーは、このへん、もうちょっと配慮してほしかった。

 ストラップ取り付け金具の位置が悪いからだけど ―― 金具の取り付け位置がなかった、とか、どんな言い訳があろうともですぞ ―― こうしたデザインが通るってことがイカン、と思うのだよ。
 MX-1を肩や首らから下げたときに、なんとも「おさまり」が悪くってこまる。