デュアルSRのインプレッション

ペンタックスリコー・PENTAX MX-1

 MX-1デュアルSRの手ブレ補正効果のほどは予想以上によく効いた。センサーシフトSRと撮り比べて、ちょっとビックリの結果だった。こりゃあ使える。
 1/2秒~1/4秒ぐらいのシャッタースピードで、センサーシフトSRとデュアルSRを切り替えて同じシーンを同じように5~6カットづつ撮影してみた。その結果は、センサーシフトSRではほとんどがブレていたが、デュアルSRは1~2カットがわずかにブレているという程度で、他のカットはほとんどブレが目立たない。

 いうまでもなく、手ブレ補正は低速シャッタースピードになればなるほどその効果は薄くなる。たとえば、ブレ補正効果4段というものがあったとして、「オレは手ブレ補正がなくても手持ち1/8秒でブラさずに写せる」と豪語する人がいても、だからといって1/8秒から4段、すなわち2秒のシャッタースピードでその人がブラさすに撮れるワケない。せいぜい1/2秒が限度で1秒でも難しいぐらいだ。どれほど優れた手ブレ補正の機能でも、そーゆーもんだ(現在のところはね、将来はわからん)。
 それがデュアルSRでは、いきなり1/2秒でブレない ―― 厳密に言えばブレが目立たないで写せる、というのには驚くじゃないか。ウマく撮ればもう少し低速でも効果あったぐらい。


 いちおう上の写真の撮影データをいうと、撮影は広角側28mm相当の画角、シャッタースピード1/4秒、絞り値F2.8、ISO400。これとは別のシーンだけど、1/2秒やそれ以下のシャッタースピードで撮ったものもあるが、その「成績」はなかなか良かった(確率50%ってとこだったかな)。

 ただしこのデュアルSRをウマく使いこなすには、それなりの知識が必要、というと言い過ぎだけど知っておいたほうがいいこともある。
 まずひとつは、1/15秒以上のシャッタースピードではセンサーシフトSRと「差」はほとんどない。1/8秒以下1/2秒ぐらいまでのシャッタースピードでデュアルSRの効果が最大限に発揮できるということ。ふたつめは、きわめてデリケートな画像合成をしているので、シーンによっては「ハズレ」ることもあり、ブレが過度に目立ってしまうこともある。みっつめは、画像処理に時間がかかるため撮影レスポンスがわるくなること。とくにRAW+JPEGで撮ったりするとメチャ時間がかかる。よっつめは、画像合成で仕上げるために(とくに重箱隅突きたがる人は)画像が少し不自然に見えることもある。

 以上のことを「了解」して使うのであれば、デュアルSRは、いざというときに、結構役立つんじゃないか。なお、蛇足だけど、デュアルSRは被写体ブレには対応できないし、フレームの中に動体が写っていると逆効果が起こることもあるようだ。