新しいデザインの1 NIKKORレンズ

ニコン・Nikon 1 V2+1 NIKKOR10~100mmF4~5.6 VR

 10~100mmズームの話をつづける前に、Nikon 1の不満をひとつ。
 これはNikon 1の初代から共通の不満点なのだが、暗いシーンにカメラを向けると液晶モニターやEVFのライブビュー画面が暗いままでさっぱり見えないことだ。見えないからフレーミングもできない。構図も決められない。どんなに"安もの"のコンパクトカメラでも、暗いシーンではモニター表示画面は自動的にゲインアップされて、そこそこ明るく見える(このため画像がざらついたり動きにたいして反応がにぶくなるのだけど)。

 暗いシーンでもNikon 1はそこそこピントは合わせてくれるのだが、モニター画面で被写体の様子がさっぱり見えないのでフレーミングができないのがいちばん困る。で、見えないままシャッターを押して撮ってみると、ごくごくフツーの露出の画像が撮れている。
 センサーからの読み出しフレームレートが、とか、滑らかにキレイに見せるために、とか、どうのこうのとニコンは言っていたけど、でも、最近発表された32mmF1.2レンズで暗いシーンを写そうとしても、"画面が暗くて見えないっ"というのではどうしようもない。とってもいいカメラなんだけど上手の手から水が漏れるってとこかな。


 さて、10~100mmズームには5色のカラバリが用意されていると前回に述べたけど、その「着色仕上げ」が素晴らしいのだ。
 1 NIKKORレンズはそのデザインを初期のものから大幅に変更された。たとえばズームレンズでいえば、旧デザインはズームリングがゴム巻きだったのが、新デザインでは細いローレット刻みを彫り込んだ金属加工仕上げにしたり、ズーミングして伸びたレンズ鏡筒がそれまでは黒いプラスチック素材のままだったのだが、新デザインではその鏡筒部分にレンズボディ色と同じ色に塗装されるようになった。これがカッコいい。

 このレンズの写真を見比べてほしい。左が旧デザイン(30~110mm)、右が新デザイン(10~100mm)だ。伸びたレンズ鏡筒のカタチが旧デザインのほうは相当にかっこ悪いのもあるが、せっかくホワイトのレンズなのにズーミングするととたんに黒い鏡筒がせり出してくるというのはいけない。

 ところが新デザインのほうは、その伸びた鏡筒部分にまで丁寧にレンズカラーにあわせて塗装がされている。交換レンズでここまで手の込んだ処理がなされているのは珍しい。ズームリングのアルマイト処理された金属の質感も手触りもすこぶる良い。
 とにかく、外観デザインには、手間もコストも惜しみなくつぎ込んだという印象のレンズで、そのへんの話をもう少し続けていきたい。