連続動体予測AFができるコントラストAFカメラ

オリンパス・E-P5 + M.ZUIKO DIGITAL 75mmF1.8

 E-P5の連写モードには「連写H」と「連写L」がある、と前回のブログで述べた。また(くどいけれど)その続き。今回は連写モードとAFモードの組み合わせの不思議(というか、不満だね)について。

 E-P5は(OM-D E-M5もそうだけど)、コントラストAFでしかピントの合わせられないカメラなのに連続動体予測AFの撮影ができる。これはスゴイことなんですぞ。
 動体予測AF(予測駆動AF)とは、高速でカメラに向かってくるまたは遠ざかっていく被写体に自動的にピントを合わせる機能である。ただピントを追いかけるだけの追尾AFではない。つまり、カメラにはメカ的なタイムラグ(たとえばシャッタータイムラグ)があって、どれだけ正確にAF追尾していても、シャッターを切った瞬間、AF追尾は"いったんお休み"状態になる。そのせいで、実際に撮影したときには被写体は先に進んでいて結果的にピンボケになってしまう。

 タイムラグがどれくらいあるのか、被写体のスピードはどれくらいなのかを「予測」して素早くピントを先送りしておかなくてはならない。それを連写をしながらやるというのが連続動体予測AFである。これは位相差AFの"独壇場"のAF機能で、コントラストAFでやるには大変に難しい撮影機能の1つだとずっと言われ続けてきた。


 くどいようだが、E-P5もE-M5もコントラストAFだ。位相差AFと違ってコントラストAFは瞬間的に被写体位置を検知するのが苦手。だから、レンズを高速で前後移動させてピント検出するウォブリング動作が必要なのである。だから高速で動体を追いかけながら写すことができなかった。にもかかわらず、連写しながら動体予測AF撮影ができる。
 ソニーはNEXー6で像面位相差AFを採用してはじめて動体予測AF撮影ができるようになった。それまでは、コントラストAFだったからせいぜいが追尾AFしかできなかった。

 ここで話が少し横道にそれるが、キヤノンのEOS 70Dは画期的だといわれている新しい像面位相差AFを採用している。なのに、それを利用したライブビューモードでは、追尾AFはおろか動体予測AFもできない。そりゃあないじゃないか。さらには、ライブビューモードで連写モードを選んだとたんに、最初の1コマ目でピントはロックされたうえ、液晶画面は真っ黒、ブラックアウト状態になってしまう。いったいどーしたキヤノンっ。

 で、話を戻して、E-P5でこの連続動体予測AFをおこなうには、まずAFモードをAF-Cにしたのちに連写モードを選ぶ。連写モードには「連写H」と「連写L」があるが、ここで必ず「連写L」を選ばないといけない。でないと、つまり「連写H」で撮影をすると、カメラからはナンの警告も注意もなく、勝手にAF-CからAF-Sに切り替わってしまって動体予測AFの機能がチャラになってしまう。
 おいおい、ひと言でもイイからなんか言ってくれよ、勝手に撮影モードを変えんなよ、と。せっかく素晴らしい機能を備えているのに、ユーザーブレンドリーじゃないんだよねえ…。

(追伸)
twitterで少し説明をしたけど、どうもぼくの説明が悪かったのか、意味が正しく伝わってないみたい。つまりですね、AF-C(C-AF)にセットしておいても「連写H」にすると、C-AFのまんまなんだけど実はS-AFと同じ機能になってしまう、ということ。ピントは1コマ目に固定されてしまい追いかけてくれない。実際に撮ってみればすぐにわかることなんだけどねえ…。