E-M1の回折ほけ補正、その2

オリンパス・OM-D E-M1+M.ZUIKO DIGITAL12~40mmF2.8




 回折ぼけは、レンズを絞り込むと絞り穴が小さくなって、光がその穴を通るときに"拡散"して(光が裏側に回り込む)、それが原因でコントラストや解像感の低下を招く現象である。光の性質による基本的原理で、この回折現象の発生を光学的に防ぐことはできないといわれている。
 加えて高画素化による画素ピッチが小さくなり、デジタルカメラではこの回折現象の影響をいっそう受けるようになってきた。

 エアリーディスクと回折限界の"壁"という物理光学の基本が、いま、擬似的にだけど崩されようとしているわけだ。回折ぼけが、たとえ画像処理ででも目立たなくできれば描写性能は格段に向上する。逆に、どれだけ素晴らしい光学性能を持ったレンズでも、絞り込んで回折現象が目立ってくればコントラストも解像力もどんどんと低下してしまう。
 レンズは、少なからず「絞れば回折、開ければ収差」の影響を受けて点像が広がり(ぼけて)画質が低下する。

 回折ぼけ補正は、とくにレンズ交換式カメラではひじょうに難しいと言われてきた(理屈はややこしいので省略する)。それをオリンパスはE-M1でおこなったのだ。世界初である。
 こうした技術は今後、他のメーカーでも採用されてくるに違いない。それは今週末に発表される、あるメーカーの新型カメラにも取り入れられていて、そちらも大注目だと言える。

 E-M1の回折ぼけ補正の話は、まだまだ続けたいけど多忙につき、しばし延期…。